中止相次ぐ中高生スポーツ 指導者ら「今後」議論

2020年6月29日 05時00分 (6月29日 05時03分更新)

議論する(右から)笠井義明校長、佐藤晋也会長、川合拓郎さん、岩井一也感染管理室長=静岡市葵区の産学交流センターで

 スポーツ医学セミナーが二十七日、静岡市葵区の市産学交流センターであり、医療関係者やスポーツ指導者ら七十人が参加した。パネル討論では、新型コロナウイルスの感染拡大で、中高生のスポーツ大会中止が相次ぐ中、指導者ら関係者がいま取り組むべきことなどを議論した。 (広田和也)
 静岡東高の笠井義明校長(県高体連バスケットボール専門部長)は、男女バスケット部員六十四人を対象に実施した、夏の高校総体中止に対するアンケート結果を公表。全体に比べ、三年生が中止に「残念だ」と回答する割合が低いことを指摘し、「三年生は冷静に次の目標に切り替えて、前を向いてくれている」と分析した。
 県中体連の佐藤晋也会長(静岡市長田南中校長)は、バスケットの場合、代替措置として市町レベルでの大会が今夏にできる可能性を強調。一方、相撲や新体操などの競技人口が少ない運動部では市町単位の運営組織がなく、代わりの大会が開けない現状を説明した。
 静岡市立静岡病院の岩井一也・感染管理室長は、大会開催に向けて「感染のリスクを許容する枠組みを作るべきだ」と主張。笠井校長は感染者が学校で一人でも出た場合、休校にする取り決めがあることに触れ「生徒が一人でも感染したら教育活動が止まってしまう。今の状況ではなかなかできない」と返した。
 バスケットボール男子・Bリーグ三部(B3)のベルテックス静岡で、選手とチームの医師を兼務する「プレーイング・ドクター」として昨季プレーした川合拓郎さんは、部活動が長期間自粛していた影響で、代替大会でけがをするリスクがあることを指摘。「コロナの感染対策と同じようにけがの予防対策も検討すべき。(代替の大会が必要なのか)当事者の生徒の声を聞くべきだ」と訴えた。
 医学セミナーの企画・運営を手掛ける一般社団法人「TOMOSO」(静岡市葵区)が主催。県バスケットボール協会が後援した。
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