接触アプリ「様子見」 登録450万件、普及課題
2020年6月28日 05時00分 (6月28日 05時01分更新)
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新型コロナウイルス対策で、政府の接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の運用が十九日に始まってから一週間余りが過ぎた。感染者と接触した場合、スマートフォンに通知が届く仕組みだが、ダウンロード数は約四百五十万件にとどまり、浸透していないのが現状だ。個人情報流出への不安も背景にあり、中部地方で別の通知システムを導入した岐阜、滋賀両県でも普及が課題となっている。
「周囲に利用者がいない。多くの人が使って初めて効果を発揮する仕組みなので、自分だけ使っても意味がない」
二十七日、名古屋・栄の屋外イベント。出演者がアプリの導入を呼び掛けたが名古屋市千種区の男性会社員(34)の反応は冷ややかだった。同市北区の女性会社員(35)も「プライバシーがどうなるか分からない。しばらく様子を見たい」と静観する一方、アプリを利用する運営担当の男性(60)は「万一、発生源になった時のためにできることをやる」と意義を強調した。
岐阜など独自導入
このアプリとは別に、通知システムを導入する自治体もある。岐阜県は五月末に「感染警戒QRシステム」を始め、約一万九千人が登録。施設などにあるQRコードを読み取りメールアドレスを...
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