史上初!Zoom使った『図夢歌舞伎 』開幕…松本幸四郎「久々に芝居 胸がいっぱい」

2020年6月27日 19時08分

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リモート共演で息の合った演技をみせる松本幸四郎(右)と中村壱太郎

リモート共演で息の合った演技をみせる松本幸四郎(右)と中村壱太郎

  • リモート共演で息の合った演技をみせる松本幸四郎(右)と中村壱太郎
  • 共演者の目線で師直役の松本幸四郎に迫るワンシーン(松竹提供)

約1100人のライブ視聴者魅了

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(47)が構成・演出・出演する史上初のオンライン新作歌舞伎「図夢歌舞伎 忠臣蔵」が27日、開幕した。最新技術を駆使したリモート共演や、劇場では体験不可能な大迫力の接近映像で約1100人のライブ視聴者を魅了。コロナ禍の逆境を乗り越え、400年を超える歌舞伎の歴史に新たな1ページを刻んだ。
 歌舞伎の舞台を生配信するという前例のない挑戦に加え、通常公演でも未経験の大役を含め三役を熱演した幸四郎。終演直後のトークショーでは疲れた様子をみせながらも「久々に芝居をしただけで胸がいっぱい」と喜びをかみしめた。
 今回の「忠臣蔵」は名作「仮名手本忠臣蔵」全十一段を全5回配信の新作として構成。この日は第1回「大序から三段目」が上演され、通常公演「昼の部」を意識して午前11時に生配信がスタートした。

共演者目線のシーンも

 冒頭は市川猿弥(52)が操る口上人形が登場して「3密を避けて濃密に…」などと軽快な口調で作品を紹介。続いて幸四郎演じる敵役・高師直が中村壱太郎(29)演じる顔世御前を口説く場面では、Zoomを使ったリモート画面をつなぎ合わせ、同じ舞台に立っているような息ぴったりの演技も披露。物語のキーマン加古川本蔵と高師直が向き合うシーンは、録画映像を活用して幸四郎が二役を巧みに演じ分けた。
 圧巻だったのは高師直にいじめられ、刃傷に及ぶ塩冶判官の目線から迫るシーン。Zoom演劇を手がける劇団ノーミーツの技術協力によるカメラワークで幸四郎の演じる姿が間近に迫り「お客さまに舞台に乗って見ていただく」(幸四郎)ような臨場感あふれる映像に仕上がった。
 7月4日の第2回には市川染五郎(15)が大星力弥役で登場し、幸四郎と親子共演。11日の第3回には市川猿之助(44)が早野勘平を演じるなど、今後も見どころ満載の公演が控えている。
 初回チケットは四十七士にちなんで4700円(税込み)に設定。後から視聴できる期間も当初の28日から7月3日まで延長した。第2回から7月25日の第5回までのチケットは各3700円(同)で、第2回から第5回の割安なセット券も1万3600円で発売している。
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