富士山登山、今夏控えて

2020年6月27日 05時00分 (6月27日 05時03分更新)

◆臨時派出所設けず 救護態勢も手薄に

「富士山は、今夏、登山できません」と県は呼び掛けている(県ホームページより)

 新型コロナウイルスの感染拡大で富士山の登山道(五合目〜山頂)がすべて通行止めになることを受け、県警は今夏の富士山は常駐警備をせず、臨時警備派出所も設けないと決めた。富士山、南アルプスの山小屋が休業し、救護態勢も手薄になる。県は登山を控えるよう呼び掛けている。 (三宅千智)
 夏山シーズンは例年、県警が遭難発生時に備えて富士宮口九合目の万年雪山荘、南アルプスの椹島(さわらじま)ロッヂを拠点に二〜五人を配置。富士山の富士宮口と須走口の五合目には臨時警備派出所を開設し、シーズン中の事故対応や登山者への注意喚起をする。

「STOP!!富士登山」など、登山を控えるよう県警が注意喚起している(県警ホームページより)

 県警によると、富士山に四十三カ所、南アルプスに四十一カ所ある山小屋は新型コロナの影響で今夏、全て休業する。悪天候時の避難、迅速な救助ができない可能性が高い。登山道が整備されておらず、落石や道迷いの危険もあるという。
 県はコロナの感染予防で富士山の五合目に通じる県道三路線を今夏、全て封鎖する。県道路保全課によると、封鎖した県道を強行突破すれば道路法違反にあたる。担当者は「今夏の登山は危険。麓から仰ぎ見る形で山を楽しんでほしい」と話す。山梨県側(吉田口)は五合目まで行くことができる。県警によると、二〇一九年の山岳遭難事故は九十件(百八人)で五人が死亡。今年は二十一日までに十件(十人)発生し、三人が死亡した。

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