<EYES> フォトジャーナリスト 安田菜津紀さん 沖縄戦語り継ぐ

2020年6月25日 05時00分 (6月25日 10時36分更新)

当時の記憶を語ってくれた中山きくさん(2019年10月)

 6月23日は、沖縄での組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」です。中山きくさん(91)は、1945年3月に沖縄県立第二高等女学校の生徒で編成された白梅学徒隊として、野戦病院での傷病兵の看護や身辺の世話にあたりました。
 50年近くもの間、当時のことを語ることさえできず、一人凄惨(せいさん)な記憶を背負い続けてきましたが、「繰り返してほしくない」という一心で、今は語り部を続けています。「若い人には、戦争する国にならないための選択をしてほしい」と。
 私たち戦後生まれの世代に、戦争が起きたことの責任はないかもしれません。けれどもなぜ沖縄が戦場となり、なぜ今、米軍基地が集中しているのか、その問いに向き合う責任はあるはずです。

きくさんたちが動員された陸軍第24師団第一野戦病院壕(ごう)跡

 <やすだ・なつき> 1987年神奈川県生まれ。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)他。上智大学卒。TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

◆NPO法人Dialogue for Peopleのサイトはこちらから。

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