ピンチになると「投げ急ぎ」が抑えられない
2020年6月24日 05時00分
【質問】中学軟式のピッチャーです。投げることには自信がありますが、ピンチとかに投げるテンポが速くなって、自分で抑えられません。こういうときはどうすればいいですか。 (神奈川県平塚市 M君=中3)
【答え】プロ野球でも、ピンチになると自分のペースを忘れて投げ急いで勝手に崩れていく投手がいます。プロの場合は、内野手が集まって間をとったり、コーチがマウンドに行って声を掛けてリラックスさせたりします。どんなに素晴らしいピッチャーでも平常心を失うと自分のピッチングはできません。ピッチャーは「自己中心的」な人が多いといわれがちで、味方のエラーや審判の判定に怒ったりもします。ファインプレーに助けられることもあるので、味方のミスにも「ドンマイ、ドンマイ」と声を掛けるくらいの余裕がほしいものです。
マウンド上でカッカしたときは(1)深呼吸をする(2)ゆっくりしたけん制球を投げる(3)足場をならす(4)スパイクのひもを結びなおす(5)キャッチャーを呼んで話をする−などで平常心を取り戻しましょう。精神的な動揺が「投げ急ぎ」になります。いつもよりもテンポが速くなると、必ずといっていいほどコントロールも乱れます。軸足にしっかりと体重が乗らず前に、前にと体が突っ込み、肘は上がらない、腕は振れない、スピードは出ない、ストライクが入らないと、いいことは一つもありません。エースと呼ばれた人たちはみんな、ピンチの時もポーカーフェースでしたよ。
(慶大野球部元監督)
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