真っ白な繭びっしり 福井の養蚕農家

2020年6月23日 05時00分 (6月23日 09時33分更新)
繭を丁寧に仕分けする杉本さん(左)と嘉村さん=22日、福井市足谷町で(蓮覚寺宏絵撮影)

繭を丁寧に仕分けする杉本さん(左)と嘉村さん=22日、福井市足谷町で(蓮覚寺宏絵撮影)

  • 繭を丁寧に仕分けする杉本さん(左)と嘉村さん=22日、福井市足谷町で(蓮覚寺宏絵撮影)

 福井市足谷町にある県内唯一の養蚕農家で、繭の出荷準備が進められている。二十二日は、杉本百合子さん(80)らが、蚕が繭を作る寝床になる「山蔟(やままぶし)」から、玉のような真っ白な繭を丁寧に外し、仕分けした。
 蚕は「玉小石」と呼ばれる日本の原種に近い品種。今年は二万匹を育てた。杉本さんが育てたクワの葉を食べて成長。艶やかな糸を吐き出し、山蔟は上質な繭でびっしり。杉本さんは「しっかり糸を巻いて、良い繭ができた」と話す。
 杉本さんが育てた繭で、糸作りから機織りまで手掛ける嘉村(かむら)亜紀子さん(43)=坂井市三国町=も作業に参加。二匹の蚕が一つの繭を作る「玉繭」と、一匹の蚕による「単繭」に選別し、繭の表面の汚れや、けばも取り除いた。繭は全て、嘉村さんに届けられ、絹織物「奉書紬(つむぎ)」のストールに生まれ変わる。 (清兼千鶴)

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