ごみ収集車火災 浜松の業者が分別訴え

2020年6月23日 05時00分 (6月23日 05時03分更新)

煙を出して燃える廃棄物=浜松市中区で(浜名クリー提供)

 ごみの分別が徹底されていないことが原因で、ごみ収集車から引火するケースが後を絶たない。浜松市でも発生しており、収集に携わる業者は「『面倒くさいから』という安易な考えが作業員の命を危険にさらしている」と訴える。 (糸井絢子)
 市消防局によると、五月二十日、中区の住宅街を収集車が走行中、乗っていた作業員が焦げた臭いと煙に気付いた。荷台のドアを開けると、廃棄物から一気に火が燃え広がった。約五十分後に消し止められ、けが人は出なかったが、作業員は「周りに燃え移れば危なかった」と振り返った。
 同市内では、ごみ収集車に関する火災が毎年起きており、昨年は三件発生。うち二件はスプレー缶が原因だった。缶から漏れた可燃性ガスが、金属ごみが擦れて発生する火花に引火したとみられる。中消防署の担当者は「いずれもけが人はいなかったが、収集車の燃料のガソリンに引火すれば大事故になる」と警鐘を鳴らす。

燃えた廃棄物から出てきたライターやスプレー缶(浜名クリー提供)

 廃棄物処理業の浜名クリー(西区)によると、二年ほど前には作業員が刃物の入った袋を回収した際、太ももを切り、全治一カ月の重傷を負う事故も起きた。
 同社の家庭ごみ収集責任者の那須田博一さん(45)はごみの分別で、ライターとスプレー缶が本来の「特定品目」以外で出されるケースが目立つと指摘。地域別にごみの分別品目や収集日が検索できるアプリ「どこすてナビ」を提供しているといい、「簡単に調べられるので活用し、ごみ分別を守ってほしい」と話す。

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