証言・日野町事件 (3)正解への誘導 作山哲平(大津支局)

2020年6月21日 05時00分 (6月21日 05時01分更新) 会員限定
送電線の鉄塔から、金庫発見現場付近へ続く道を歩く、阪原さんの支援者たち

送電線の鉄塔から、金庫発見現場付近へ続く道を歩く、阪原さんの支援者たち

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 日野町事件では、阪原弘さん(服役中に発病し二〇一一年に他界)に、盗まれた金庫の投棄場所までたどり着いて帰ってくるまでの、犯行の再現をさせた引き当て捜査の証拠写真が、実際は“やらせ”だったことが判明した。
 阪原さんは、自分に付き従うようにぞろぞろと歩く捜査員らとともに、投棄場所まで行き、帰り道で捜査員のリクエストに応じて投棄場所を指さした写真を撮られ、その“やらせ”写真が行きの道中のように、調書では編集されていた。証拠開示されたネガフィルムでは、行きの道中で阪原さんが投棄現場を指さす写真は一枚もない。
 投棄現場を「知らなかった」という阪原さんは、一体、どうやってたどり着いたのか。裁判での証言をたどってみる。
 投棄場所は滋賀県日野町内の「石原山」という小山で、事件当初の新聞等で「知っていたと思う」という。しかし、山中の道なき道を進み、どうやって「発見」できたのか。一審の公判での証言で奇妙なことを語っている。

ヒントをつぶやく

 「地図などは見せてもらっていない」と明言する一方で、引き当て捜査の前...

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