<姫駅> 国鉄「ディスカバージャパン」ポスターに堂々登場

2018年6月19日 02時00分 (5月27日 03時49分更新) 会員限定

荒川守松さんが写ったポスターを見ながらほほ笑む幸子さん(右)と由美子さん=可児市松伏の自宅で

駅事務室で保安装置の「閉そく機」を操作する在りし日の守松さん=多治見市姫町の姫駅で(荒川幸子さん提供)

 1枚のポスターが残っていた。平仮名で大きく「ひめ」と駅名が書かれたホームの木製看板の横で、使い込まれてややくすんだ紺色の制服・制帽姿の駅長がぴしりと指を伸ばして敬礼している。国鉄が展開したキャンペーン「ディスカバージャパン」のポスターに姫駅が堂々登場し、その名を全国に知らしめたことがあった。
 今では待合室だけの無人駅だが、かつては縁起の良い駅名だからと、結婚の記念品として入場券を全国に発送していた。訪れる旅人も少なくなかった。
 「姫」の地名は神話に由来する。大国主命が美濃を平定した後、孫娘の「比売命(ひめのみこと)」にこの地域を治めさせたという伝説だ。比売命は、近くの三宮神社(可児市下切)にまつられている。1928年の駅開業時、周辺は「姫治村」だったが、兵庫県の姫路駅との混同を避けて「姫」駅と名付けられたとも言われる。
 65(昭和40)年10月、特別列車で太多線を通った昭和天皇が「姫」の由来を当時の県知事に尋ねた逸話も語り継がれている。郷土史の研究を続ける元県議の宮嶋和弘さん(79)=陶技学園理事長=は「貧しかった村にはこの上ない光栄だったはず」と誇らしげに語る。列車が岐阜駅に着くま...

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