新聞切り抜き作品コンクール 愛教大と中日新聞が共同研究

2020年6月14日 05時00分 (6月15日 15時29分更新)
 中日新聞社が主催している「新聞切り抜き作品コンクール」で、子どもたちが作品作りを通じて、社会への理解が深まるなどの教育効果があることが分かった。愛知教育大と中日新聞社の共同研究。県内の公立小・中学校を対象に、二年間かけて調べた。
 研究結果によると、総合的な学習の時間で目指している資質や能力・態度の多くで向上傾向が見られた。中でも、地域社会の一員として自分にできることはないかと考え、社会や地域の課題解決に向けて主体的に活動したいと思う「社会参画」の力は、小学生、中学生共に高まった。
 また小学生では、問題解決に役立つ情報を集め、情報が正しいか考える「収集分析」なども、作品作りに取り組む前より明確に向上した。中学生では、日本国内や世界で起きている出来事を自分で調べたり考えたりする「社会関心」などの力が向上する傾向が見られた。
 作品作りを通じて社会理解が深まると、その問題について自分は何ができるか、何をすべきかなどを考える「自己理解」の力も高まることが明らかになった。
 研究に当たった愛教大の梅田恭子准教授は「社会や自己理解を深めるには、時間をかけて作品作りに取り組む必要があり、文化的・社会的課題をふまえたテーマを設定して自分の考えを書くことが大切になる」と話した。
 切り抜き作品は、好きなテーマに沿って新聞記事を集めて切り抜き、再構成して模造紙に貼ってレイアウトする。コンクールは昨年度までに二十六回開催し、昨年度は六千点以上の作品が寄せられた。作品の作り方や応募方法など詳細は、こちらを参照。
(6月14日付 中日新聞朝刊県内版より)

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