「そんな態度なら帰れ!」エディー・ジョーンズHCの叱咤が福岡堅樹を“一点集中”主義に変えた!

2020年6月14日 21時29分

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これぞ文武両道。筑波大卒業時に学長表彰を受ける=2016年3月

これぞ文武両道。筑波大卒業時に学長表彰を受ける=2016年3月

  • これぞ文武両道。筑波大卒業時に学長表彰を受ける=2016年3月

◇担当記者のちょっといい話


 東京五輪の1年延期を受けて、福岡堅樹(27)=パナソニック=が7人制ラグビー日本代表から離脱する。
 華々しくトライを決める姿が印象的な福岡だが、素顔は意外と「不器用」。そして謙虚で律義。左WTBの定位置もめったに離れない。セオリーにとらわれず、逆サイドへ積極的に走る松島(前サントリー、クレルモン)や山田(NTTコミュ)とは対照的。自分の持ち場で任されたことに全力投球するのだ。
 そんなスタイルを決定付けた出来事が大学4年時に参加した日本代表合宿であった。1日の練習メニューを乗り切るためにペース配分を考えて臨んでいた福岡は、当時のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチに「そんな態度なら帰れ!」と叱られたのだ。以来“一点集中”主義は福岡の人生哲学となった。
 同じ年の2015年W杯後はリオ五輪が控えていたが、まずは卒業研究に専念と、徹夜に次ぐ徹夜作業で論文を仕上げてから7人制に合流した。周囲は準備の遅れを心配したが、驚異的な集中力で7人制に体を適応させ、リオ五輪でのニュージーランド撃破に大きく貢献した。
 二つのことに同時に取り組むのではなく、その都度、一つ一つのことに集中するのが福岡流の文武両道。潔い今回の選択を祝福するとともに、来季トップリーグで、ラグビーをやりきる姿を目に焼き付けたい。(大友信彦)

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