傍聴席 間隔空ける 知恵絞る県・市町議会 新型コロナ対策  仕切り、換気 細かな工夫

2020年6月14日 10時51分 (6月14日 10時52分更新)
議員の座席間や質問者席に設置されたアクリル板=県議会本会議場で

議員の座席間や質問者席に設置されたアクリル板=県議会本会議場で

  • 議員の座席間や質問者席に設置されたアクリル板=県議会本会議場で
 新型コロナウイルス感染症を受けて、県議会と県内十七市町議会のうち十三議会が、一般傍聴席の「間引き」を行っているか、行う方針であることが本紙の調べで分かった。鯖江市は、傍聴席への立ち入り自粛を求めている。議員席に間仕切りを設ける議会もあり、「三密」の回避へ知恵を絞っている。=<1>面参照 (尾嶋隆宏、籔下千晶)
 県内では感染の第一波が収まったこともあり、県・市町議会すべてで六月定例会の開会を決定。大半は既に始まっている。
 傍聴席の間引きは、傍聴者に座席間隔を一、二席ほど空けて使ってもらい、密接を避けるために導入。傍聴可能な人数は削減され、福井市は通常の九十七席を四十席に減らしている。県議会も百十五席が三分の一ほどになる見込み。「開かれた議会」を維持しつつ感染を引き起こさないための「苦肉の策」といえる。
 傍聴の自粛を求めている議会は少数。鯖江市は、議場を訪れた人には別室のテレビで傍聴してもらっている。おおい町は傍聴席に入れるが「できる限り家のテレビで」と呼び掛け、敦賀市は発熱している際の傍聴を控えるよう求めている。県議会は、多人数での団体傍聴を自粛とした。
 一方、本会議に出席する議員や理事者(行政の首長・幹部ら)の感染防止対策も講じられている。マスク着用や手指の消毒はすべての議会で徹底。県議会では議員席の間などにアクリル板の仕切りを設け、十六日の開会日に備えている。坂井市、南越前町、高浜町などもアクリル板を導入した。
 福井市や勝山市は、密になる時間を減らそうと一般質問に立つ人数を絞り込んだ。議員の全員出席は原則だが、理事者の説明者人数を「必要最小限にする」(大野市)という対策もあった。
 換気にも気を使っている。「一時間おきに換気する」(小浜市)「本会議場の扉を開放しておく」(池田町)という対策を取る議会は少なくない。鯖江市では接触による感染を予防するため、演壇に水差しを置かずにマイボトル持参を認めるという細かな工夫も打ち出している。

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