天皇制をアートで問う 岡本光博さん展示企画、不自由展の関連作も

2020年6月11日 16時00分 (6月11日 16時00分更新) 会員限定
天皇制や表現の自由をテーマにした作品が並ぶ「天覧美術」=京都市のギャラリー「KUNSTARZT」で(岡本光博さん提供)

天皇制や表現の自由をテーマにした作品が並ぶ「天覧美術」=京都市のギャラリー「KUNSTARZT」で(岡本光博さん提供)

  • 天皇制や表現の自由をテーマにした作品が並ぶ「天覧美術」=京都市のギャラリー「KUNSTARZT」で(岡本光博さん提供)
 美術家の岡本光博さん=京都市=が、天皇をモチーフにした作品を集めた展覧会「天覧美術」を企画し、京都と東京の二会場で開催した。自身を含む美術家五人が出展。昨年の国際芸術祭あいちトリエンナーレで天皇制や慰安婦問題を扱った作品が批判された事態をふまえ、あらためて日本の歴史で重要な位置を占めてきた天皇について問いかけている。
 このテーマを選んだのは「天皇制は日本の礎であり、その中で育んできたものがある。『開かれた皇室』という言葉もある一方で、議論や表現はタブー視されている」と考えたため。「美術は言説を超えるものを表現できる。日本にとって大切な部分だからこそ、もっとモチーフになっていいはず」と語る。
 会場では、日本画家木村了子さんが皇太子時代の天皇陛下を涼やかに描いた肖像画「菊の皇子様」や、皇室を表す菊をモチーフにした耽美(たんび)な銅版画を展示。彫刻家藤井健仁さんが鉄で造形した昭和天皇の顔は、しわや肉付きまで丹念に造形されている。一九九〇年の即位の礼の音声を素材に使った美術家小泉明郎さんの映像や、画家鴫剛(しぎごう)さんの写実的な絵画もある。
 岡本さんは、皇位継承や菊の紋を題材にした作品を出...

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