ファクターXを探せ コロナ死者少ない日本、特有要因は?

2020年6月11日 05時00分 (6月11日 05時02分更新) 会員限定
 国内での新型コロナウイルスの流行はひとまず収束しそうだが、欧米などに比べて日本ではなぜ感染が爆発的に広がらず、死者が少ないのか。その謎に注目が集まっている。京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は、日本特有の要因があるとの見解を示して「ファクターX」と名付けた。今後のコロナ対策の鍵を握る可能性がある「X」とは果たして何か。考えられる候補や解明への試みを探った。 (小沢慧一、芦原千晶)
 「ファクターXを明らかにできれば、今後の対策戦略に生かすことができるはずです」
 山中教授は五月末、自身が開設している新型コロナの情報発信サイトにこう書き込んだ。「X」の候補として、クラスター(感染者集団)対策や国民の早期からの危機感の共有、マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識、日本人の遺伝的要因などを挙げた。
 日本は欧米に比べて、新型コロナによる百万人あたりの死者数が桁違いに少ない。国際的な統計サイト「ワールドメーター」の今月十日時点のデータによると、日本の七・二人に対し、主要国で最多のベルギーは八三〇・二人、スペインは五八〇・四人、米国は三四五・〇人だ。海外メディアは当初、日本の対策を「遅い」と批判していたが、現在は「奇妙な成功」と首をかしげている。

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