駅スタンプは福井駅発祥 1931年に駅長と部下の会話から誕生

2020年6月10日 16時00分 (8月5日 13時09分更新) 会員限定
精算所の窓口そばに設けられている現在の福井駅スタンプ=同駅で

精算所の窓口そばに設けられている現在の福井駅スタンプ=同駅で

  • 精算所の窓口そばに設けられている現在の福井駅スタンプ=同駅で
  • 初代の福井駅スタンプ。図柄は藤島神社の社紋や永平寺の山門、織物の布目=関田祐市さん提供
 鉄道駅に置いてあり、地域の名所や名物があしらわれた「駅スタンプ」。実は一九三一(昭和六)年に福井駅(福井市)で設置されたのが始まりとされている。調べてみると、当時の駅長と部下との会話の中から誕生したことが分かってきた。
 JR福井駅の現在の駅スタンプは、「恐竜王国の駅」の文字や一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)のイラストが入り、福井の玄関口らしい図柄となっている。スタンプそばの台紙の下部に「駅スタンプ発祥の地」と控えめに書かれている。
 かつて発行されていた旅行雑誌「旅」に、駅スタンプが始まった経緯を知る手がかりがあった。鉄道ファンで資料を収集していた新潮社元編集者田中比呂之さん(62)=横浜市=が雑誌のコピーを提供してくれた。
 三一年六月号の記事によると、スタンプは当時の福井駅長、富永貫一さんが「旅行趣味鼓吹」のために考案した。図柄は「丸に一つ引き」の藤島神社(福井市)の社紋や大本山永平寺(永平寺町)の山門、福井の産業の織物の布目で「駅長は之が全国の先駆となつて、各地の駅にも特色をもつスタムプの普及せむことを念じているがその熱心さには敬服する」と...

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