新型コロナ第2波に備え  遠隔授業 スキルアップ 啓新高が 全校試験

2020年6月10日 05時00分 (6月10日 09時28分更新)
椅子の背もたれに設置したカメラ(右端)に向かい、画面に映る生徒の様子を確かめながら授業を進める教諭=福井市の啓新高校で

椅子の背もたれに設置したカメラ(右端)に向かい、画面に映る生徒の様子を確かめながら授業を進める教諭=福井市の啓新高校で

  • 椅子の背もたれに設置したカメラ(右端)に向かい、画面に映る生徒の様子を確かめながら授業を進める教諭=福井市の啓新高校で

 新型コロナウイルスの第二波などで今後休校せざるを得ない状況に備え、福井市の啓新高校は八〜十日の三日間、全校でオンライン授業を試験的に実施している。九日も生徒たちは自宅で、ビデオ通話アプリ「Zoom」を使い、双方向型の授業を受けた。
 新型コロナだけでなく、大雪や台風での休校にも授業を提供できる仕組みをつくっておくのが狙い。授業時間になると教員が教室に行き、設置した機器を使って授業をする。全校生徒九百十四人の一部を除き、自宅で通常の時間割通りの授業を受けた。
 一年生の家庭基礎ではこの日、コラーゲンを題材にした授業を実施。事前に、コラーゲンを含むマシュマロやヨーグルトなどの材料を用意するよう教員が生徒に連絡。各自が簡単な調理実習を家で行うようにした。
 一年生の数学では、大きな画面に生徒の様子を写し、宮下奈央教諭(30)が生徒と質問をやりとりしながら授業を進めた。宮下教諭は「初めて遠隔授業をしたが、視野がとても広がった」と好感触を得ていた。
 同校は休校期間の五月、最大三十七授業分のカメラやヘッドセットをそろえたり、無線の通信環境を整えたりした。自宅に遠隔授業を受けられる環境になかった生徒は三人で、登校して受講した。
 伊藤昭一教頭(61)は「今後行う予定だった(情報通信技術を活用してコミュニケーションを取る)ICT教育の設備投資を前倒しで一気に進めた」と話す。九日午後の時点では特に問題なく授業が実施された。伊藤教頭は「教員のICTを生かすスキルを持続させるため、今後も定期的に実施していきたい」と話している。 (坂本碧)

関連キーワード

PR情報