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舞鶴高専生奮闘  小浜線をPR プロジェクト委員会創設 観光活性化で「三セク阻止」

2020年6月10日 05時00分 (6月10日 09時48分更新)
若狭湾沿いを快走するJR小浜線=小浜市内で

若狭湾沿いを快走するJR小浜線=小浜市内で

  • 若狭湾沿いを快走するJR小浜線=小浜市内で
  • 昨年8月、JR職員(左)から小浜線の車両などについて説明を聞く現在の委員会メンバーら=敦賀市の敦賀運転センター車両管理室で(いずれも小浜線PRプロジェクト実行委員会提供)
 学校近くを走るJR小浜線と沿線の嶺南地域の魅力を発信しようと、京都府舞鶴市の舞鶴高専の学生四人が、小浜線PRプロジェクト実行委員会を創設した。委員会は小浜線が将来、第三セクター化してサービスが低下することを危惧。縁の下の力持ちであろうと顔は出さないが、地域の観光を活性化させることで利用客を増やし、第三セクター化を阻止しようと奮闘している。 (高野正憲)
 小浜線は敦賀市の敦賀駅と舞鶴市の東舞鶴駅間の約八十四キロを結ぶ路線。昨年五月に示された北陸新幹線敦賀−新大阪間の概略ルートによると、敦賀−東小浜間で新幹線と並行する。
 JR西日本や小浜市によると、小浜線の第三セクター化はまだ議論にも上がっていない。だが、市の担当者は「仮定の話ではあるが、三セク化の議論が起きれば、引き続きJR直営を希望する」と話す。
 委員会は、過去の新幹線開発と並行在来線の事例をもとに、北陸新幹線大阪延伸時に小浜線が第三セクター会社に移管されることはあり得ると想定。三セク化による減便や運賃値上げなどを懸念し、小浜線を盛り上げることでJR直営を維持しようと活動する。
 プロジェクトは一昨年四月に同校の鉄道研究会の中につくられた。沿線の各観光協会や小浜線の愛好団体から話を聞き、沿線には三方五湖や若狭湾沿いの海水浴場など、美しい観光資源が多くあることを知った。地域の足として大切な路線だと実感し、三セク化回避へ活動に力を入れ始めた。
 昨年度はドローンを使った空撮で沿線地域の3D測量をし、敦賀運転センター車両管理室で車両などを見学。沿線の高浜町内では、ひな人形を飾るイベントを手伝った。
 四人は活動に専念するため、四月に鉄道研究会から独立。小浜線の写真ギャラリーや沿線観光地の情報などをまとめて公開しているホームページも立ち上げた。二〇二二年に若狭高浜−東舞鶴間開業百周年を記念した臨時列車を走らせることを目指している。
 現在は新型コロナウイルスの影響で集まって活動できていない。車両のペーパークラフトの展開図を作成したり、ドローンで測量した地形データを用いて小浜線の運転シミュレーターを製作したりしている。さすがは建築や機械などの技術を実践で学ぶ高専生たち。ものづくりへのこだわりは強い。
 広報担当の三年鈴木風雅(みやび)さんは「小浜線は嶺南の人の足なので、サービス低下は避けるべきだ」と訴え、委員長の三年山村天(そら)さんは「インターネットを活用して、沿線以外の方にも小浜線や嶺南の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。
 委員会は熱意ある部員を二十二日まで募集している。舞鶴高専の学生でなくても良い。詳しくは「小浜線PRプロジェクト実行委員会」のホームページで。

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