将棋の女流王位戦、里見連勝 防衛に王手
2020年6月10日 05時00分 (6月10日 05時02分更新)
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将棋の里見香奈女流王位(28)=清麗、女流名人、倉敷藤花=に加藤桃子女流三段(25)が挑む第三十一期女流王位戦五番勝負(中日新聞社主催)の第二局が九日午前九時から、大阪市の関西将棋会館で指され、午後三時五十分、後手番の里見が百十手で勝った。連勝した里見は、タイトル防衛まであと一勝とした。
持ち時間各四時間のうち残りは加藤二十一分、里見二時間二十九分。第三局は十七日、関西将棋会館で行われる。
戦型は加藤の居飛車穴熊、里見の中飛車で、第一局と同じになった。里見の3五歩(四十手目)で開戦し、加藤は飛車を切るなど激しい攻めで迫った。里見は6六桂(六十六手目)から反撃。加藤は攻めを続けたが、里見は8四金(七十手目)など丁寧な守りで受け止めた。最後は里見の8九竜(百二手目)から、相手玉を即詰みに討ち取った。
立会人の中田功八段は「加藤女流三段は決断が速く、踏み込みが良かった。里見女流王位も攻めと守りのバランスが見事で、両者の持ち味が出た対局だった。第三局もはらはらする将棋になりそうだ」と話した。
7七歩で良くなった
里見香奈女流王位の話 序盤から激しい変化になった。6四角上(五十一手目)と一気に攻...
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