「派遣の宿命」ため息 コロナ影響の雇い止め、東海地方でも

2020年6月10日 05時00分 (6月10日 05時03分更新) 会員限定
派遣元企業の担当者から来た事務連絡のメールを見返す男性=愛知県尾張地方で

派遣元企業の担当者から来た事務連絡のメールを見返す男性=愛知県尾張地方で

  • 派遣元企業の担当者から来た事務連絡のメールを見返す男性=愛知県尾張地方で
  • 新型コロナウイルスの影響による解雇・雇い止め
  • コロナ失職者 正規社員と非正規の割合
 新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めを受けたとする日本人労働者から労働団体への相談が増え始めている。五月中は外国人からの相談が主体だった。派遣社員ら非正規労働者からが大半で、「派遣切り」が横行し雇用危機につながった二〇〇八年のリーマン・ショック後の状況に近づきつつある。 (谷悠己、写真も)
 「ショックで二、三日の間、眠れなかった」
 愛知県尾張地方の自動車部品工場に勤める派遣社員の男性(43)は先月末、六月末で仕事がなくなると派遣元の企業から告げられた。コロナの影響で休業する工場が増えていたので派遣先の変更は覚悟していたが、その数日後に担当者から受けた打診は想定外だった。
 「新規の職場が北陸地方に一件だけある。引っ越しを伴うので希望するなら三日以内に決断してほしい」。派遣元企業での勤務経験は長く信頼もされていると感じていただけに、有無を言わせない雰囲気に傷ついた。仕事は欲しかったが、住み慣れた愛知を離れることは選べず、六月末で契約を終えることを決めた。
 もともと故郷の東北地方の自動車部品工場で派遣社員をしていたが、リーマン・ショック後に失職。製造業が強い愛知県ならば仕事が見つかるの...

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