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日本酒参入、まずい?政策 新規免許、輸出用だけ緩和

2020年6月9日 05時00分 (6月9日 05時01分更新)
パリで醸造した「清酒」を手にする「WAKAZE」の稲川琢磨社長=東京都世田谷区で

パリで醸造した「清酒」を手にする「WAKAZE」の稲川琢磨社長=東京都世田谷区で

  • パリで醸造した「清酒」を手にする「WAKAZE」の稲川琢磨社長=東京都世田谷区で
  • 「その他の醸造酒」の免許で酒造りをしている「WAKAZE」の自社醸造所=東京都世田谷区で
  • 日本酒業界への新規参入を促す意義を語る山本祐也氏=東京都渋谷区で
 日本で日本酒を造れない。そんなおかしな現実に直面し、海外で酒造りに挑む日本人の若者がいる。近年、海外で日本酒人気は高まっており、政府も輸出拡大に向けて動きだしている。ただ、国内で日本酒造りを新たに始めるには、高い規制の壁が立ちはだかっている。 (中沢佳子)
 「パリで造った新しい『清酒』です」
 東京・三軒茶屋の商店街を抜けた先のバル「Whim SAKE&TAPAS」。ガラス越しに醸造所が見える店内で、日本酒ベンチャー企業「WAKAZE」の稲川琢磨社長(32)が、ワイングラスに注いだ酒を掲げる。
 コメは南仏カマルグ産、水も酵母も仏産を使い、パリで醸造した「セラヴィ」という名の新酒。日本にも輸入している。「清酒にするには使いにくいコメで、水も日本より硬度が高い。醸造に苦労した」と稲川さんは苦笑する。
 同社は外資系コンサルタント会社に勤めていた稲川さんが、二〇一六年に起業した。昨年、パリに醸造所を開設。月六千本を出荷し、フランス、ドイツ、イタリアなど計五カ国で販売している。新型コロナ禍で打撃を受けても、酒造りは諦めない。ゆくゆくは米国進出も考えているという。
 一方、三軒茶屋の醸造所では、かん...

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