ウオークスルーPCR検査 袋井の病院、ボックス型試験

2020年6月9日 05時00分 (6月9日 05時03分更新)

ウオークスルーPCR検査ボックスを試験運用する看護師。右は田中総一郎院長=袋井市で

 袋井市高尾の「たなか循環器内科クリニック」(田中総一郎院長)は新型コロナウイルス流行の第二波への備えとして、地元企業と協力してウオークスルー方式のPCR検査ボックスを試作した。八日、クリニックの駐車場で、導入に向けた模擬患者による試験運用を報道陣に公開した。 (土屋祐二)
 クリニックでは三月上旬からドライブスルー方式で計十七件のPCR検体を採取し、県西部保健所に提出してきた。その経験から、田中院長は診療所でも検査態勢の整備が急務との思いを強くし、産業医を務める浄水プラントのメンテナンスと機器製作の「JFEアクアサービス機器」(掛川市)に開発を依頼した。
 導入するPCR検査ボックスは、引っ越し用などに使われるプラスチック製段ボールを活用。高さ二メートル、幅〇・九メートル、奥行き〇・八六メートルで、ボックスの中に医療者が入る場合と、患者が入る場合の両方で使用が可能となっている。折り畳んだ状態で女性看護師二人で運搬できる軽さ。三分ほどで組み立て、設置ができる。
 試験運用では、模擬患者がボックス前のいすに着席。ボックス内の看護師が透明のアクリル板から伸びたゴム製の手袋を使い、鼻から検体を採取する手順を確認した。JFEアクアサービス機器では改良を加え、今後の製品化を目指すという。
 田中院長は「医療用マスクや防護服の使用を減らしながら安全にPCR検査を拡大することができる。秋冬を見据え、本格的に運用できるよう備えていきたい」と話した。

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