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空白期間で“驚異的”成長「自分の将棋としっかり向き合うことができた」勇気を与えた藤井七段の言葉

2020年6月8日 22時07分

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棋聖戦第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見に臨む藤井聡太七段

棋聖戦第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見に臨む藤井聡太七段

◇記者の目


 その言葉は、コロナ禍に直面する人々に勇気を与えるものだった―。最年少タイトル挑戦を決めた4日の棋聖戦挑戦者決定戦終局後のインタビュー。愛知県在住棋士ゆえに長距離移動制限によって対局できなかった52日間の空白期間について聞かれた藤井七段は、こう答えた。
 「2カ月対局が空いた分、自分の将棋としっかり向き合うことができたのかな、というふうには感じています」
 緊急事態宣言でいったんは消滅必至とみられていた最年少挑戦の夢。それでも気落ちせず、与えられた時間を有意義に生かした。驚異的だったのは、2カ月前よりも明らかにパワーアップした姿がそこにあったことだ。
 高校野球をはじめ各種スポーツ・文化大会の中止が相次ぐこの夏。集中力をどう保つべきか悩んでいる多くの若者にとっても、逆境をバネとする高校生棋士の快進撃は、大きな励みとなったはずだ。
 そんな中、藤井フィーバーが再び起きようとしている。前回はAIの台頭で将棋界が大きな曲がり角に差しかかるタイミングで巻き起こり、結果として将棋人気の復活と自身の29連勝をもたらした。今回は日本全体に暗雲が漂う中でのフィーバーに。それが人々にさらなる希望を与える時、もたらされるものの大きさは―。まずは注目の五番勝負となる。(海老原秀夫)

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