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藤井聡太七段が最年少タイトル戦勝利 敗れた渡辺明棋聖 矢倉戦に「意表を突かれるところも…」

2020年6月8日 21時00分

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棋聖戦第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見する藤井聡太七段

棋聖戦第1局で渡辺明棋聖に勝利し、記者会見する藤井聡太七段

◇第91期棋聖戦第1局


 憧れの大舞台で好発進を決めた―。将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は8日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第91期棋聖戦五番勝負第1局で現役最強棋士・渡辺明棋聖(36)=棋王・王将と合わせ三冠=を157手で撃破した。17歳10カ月20日でのタイトル戦勝利は最年少記録で、屋敷伸之九段(48)の記録を4日更新した。
        ◇  ◇  ◇
 日本中が注目する一戦は、文字通り歴史に残る名局となった。終局は午後7時44分。渡辺棋聖から投了を告げられると藤井七段は深々と頭を下げた。2日に決勝トーナメント準決勝、4日に同決勝を制して中3日の強行軍となったが、物ともしなかった。
 終局後は「素晴らしい環境を用意していただき、この中で対局できるのはありがたいこと。集中できたと思います」とまずは関係者への感謝を述べた。タイトル戦初勝利については「まず1勝できてうれしく思います。次の対局にしっかり臨みたい」と気を引き締めた。一方、渡辺棋聖は「終盤はいろいろあって分からなかった」と振り返り、矢倉戦となったことについては「意表を突かれるところもあった」と語った。
 どこまでも自然体だった。和服を着用するかどうか注目されていた藤井七段だが、スーツ姿で登場。振り駒の結果、先手番となると、定刻の午前9時、いつも通りお茶を一口含んでから初手を指した。羽織はかま姿の天下の三冠を前にしても落ち着き払う天才少年は、メンタルの強さも際立っていた。
 戦型は藤井七段が矢倉に誘導した。大一番にもかかわらず、あえて相手に先攻を許す順を選ぶなど、腹の据わった戦いぶりを披露。渋い受けを繰り出しながら主導権を握るも、そこは渡辺棋聖。優劣不明の局面が延々と続く大熱戦となったが、最後は抜け出して勝負を決めた。両者とも持ち時間の4時間を使い切り1分将棋となった。
 藤井七段が次に目指すのは屋敷伸之九段が持つ最年少タイトル獲得記録(18歳6カ月)。6~7月の五番勝負で渡辺棋聖に勝てば、この記録も上回ることができる。第2局は28日に将棋会館で指される。

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