松坂の“予告先発15分前回避”で2年前初勝利…逃げない男、中日・藤嶋 同じ球場で松坂の後に見せた成長

2020年6月8日 11時30分

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7日の西武戦で8回に5番手で登板し、三者凡退に抑えた藤嶋

7日の西武戦で8回に5番手で登板し、三者凡退に抑えた藤嶋

  • 7日の西武戦で8回に5番手で登板し、三者凡退に抑えた藤嶋

渋谷真コラム・龍の背に乗って


◇7日・練習試合 西武 11ー1 中日(メットライフドーム)
 6回に松坂が上がったマウンドに、8回は藤嶋が立っていた。山野辺、木村、高木から2三振を奪い、3人で退けた。
 「ストレートで三振も取れたし、状態はどんどん良くなってきていると思います。神宮(3日)ではカーブが抜けて苦しかったですが、この2試合はしっかりカーブでストライクを取ることができました」
 打たれることを恐れず、打者に立ち向かう。この投げっぷりの良さが、藤嶋の大きな武器だ。降って湧いたチャンスにひるまず、道を切り開いたのもメットライフドームだった。2018年6月17日。あの試合から2年がたった。
 背中の強い張りを訴え、松坂が予告先発を回避したのは試合開始15分前のことだった。松坂が古巣で投げる。日曜日ということもあり、3万1382人の観客がスタンドを埋めていた。直前回避を知り、巨大なため息。藤嶋は1軍でのキャリアをスタートさせたばかりの2年目で、先発は初めてだった。
 「2年前は状況も状況でしたし、頭の中が真っ白で、ただ思い切り腕を振って投げたという感じでした」
 こういうチャンスをつかむ選手には共通点がある。絶対に逃げない。逃げた先に待っているのは自滅だと、本能が察知するからだ。腕を振った109球。毎回の9安打を浴びながら、6イニング2失点でプロ初勝利を飾った。
 「あのころと比べたら、落ち着いて投げられるようになりました。周りを見たり、打者との対戦でも考えて投げられるようになってきたかなと思います」
 長く活躍する選手にも共通点がある。恐れる者は勝てないが、がむしゃらだけでも生き残れない。怖さを知り、手なずける術を身に付けている。原点ともいえるマウンドに戻ってきた藤嶋。この2年間でたっぷりと経験を積んでいる。
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