ギャンブル依存症家族団体 患者の悩みラインで共有 相談会代わり心の支えに  

2020年6月8日 05時00分 (6月8日 09時38分更新)

 ギャンブル依存症患者の家族らによる自助グループ「ギャマノン あじさい福井グループ」(福井市)が、新型コロナウイルス感染拡大で活動が制限される中、月二回の相談会をオンラインに切り替えて続けてきた。対面での相談ができない中でも会員同士が悩みを共有し、心の支えにしている。 (山口育江)
 メンバーのグリムさん(仮名)によると、福井市の県社会福祉センターで毎月第三、第四日曜日に開催していた相談会を四月から休止した。代わりに無料通信アプリのLINE(ライン)を使い、相談を受け付けている。
 新型コロナの影響で、依存症患者でつくる自助グループが活動を自粛していることもあり、会員からは「回復してきているのに、子どもがまたギャンブルを始めてしまうのではないか」といった不安が寄せられている。外出自粛中にかかわらずパチンコ店に列をつくる人たちの様子が報道されるのを見て、感情が高ぶる患者もいるという。
 依存症を治したいあまり、家族はギャンブルで抱えた借金を肩代わりしてしまうなど患者に関わりすぎて共依存に陥りやすいという。オンライン相談では「もっと自分自身に目を向けて」「パチンコ店に押し寄せるほど、専門の治療が必要な人がいるということ」などと助言し合っている。
 会員は現在十五人だが、ほかの自助グループのメンバーも含めて常時十人ほどが参加している。メンバーの一人は「参加することで自分が一人でないと分かり、救われている。実際に会えない中、どこでもつながれるのが心強い」と感謝している。
 六月の第三日曜日からは、県社会福祉センターでの相談会を再開する予定。第三、第四とも、午前十時〜十一時半。

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