児相建て替え 県が検討 老朽化目立つ一時保護所 福井、敦賀の2カ所個室増など視野

2020年6月8日 05時00分 (6月8日 09時40分更新)
築後40年ほどがたった中央児童相談所。一時保護所も併設されている=福井市光陽2で

築後40年ほどがたった中央児童相談所。一時保護所も併設されている=福井市光陽2で

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 県は本年度、福井、敦賀両市内にある二カ所の児童相談所の建て替えに向けた検討を行う。両施設とも築後四十年ほどたち、併設されている子どもの「一時保護所」が老朽化しているため。個室を増やすなど建て替え後のイメージを固めていく。 (尾嶋隆宏)
 児童相談所は、中央(福井市光陽二)が一九七六(昭和五十一)年、敦賀(敦賀市角鹿町)が八一年に建てられた。どちらも十八歳未満の子どもを原則二カ月を超えない期間保護する一時保護所に古さが目立ち、手狭になっているため建て替えの必要性が出ていた。
 中央の一時保護所の場合、居室として最大八室を確保できるが、畳の部屋もある。個室は二室だけ。年齢や男女別で分けてはいるが「ほとんどが相部屋になる」と担当者。敦賀の一時保護所も障子の入った和室の造りだという。
 一時保護する人数は増加傾向にある。県子ども家庭課によると、二〇一八年度に児童相談所に寄せられた虐待の対応件数は六百三十八件で、五年間で一・八倍に膨らんでいる。比例するように一時保護も一・三倍の百七十人に増え、八割が「虐待」を理由にした保護だった。
 建て替えの検討に向けて、同課では「多人数の中に入るのが苦手な子や、一人の方が落ち着くという子も少なくない。個室を増やすことは考えたい」と説明する。
 県議会では昨年六月定例会以降、複数の県議から「一時保護所の新設を」との訴えが出ていた。杉本達治知事も、二カ所の児童相談所を見学し「施設が古く、狭いと感じた」「子どもたちにとってできるだけ家庭的な環境、個別的に対応できる環境をつくりたい」と話していた。

 児童相談所 18歳未満の子どもに関するさまざまな問題の相談に応じる。対応は24時間365日。市町や警察からの通告も多い。所長が必要と判断した場合、子どもの安全を確保するための「一時保護」を行える。


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