呼吸器事件の再審無罪から2カ月、謝罪や検証の公表なし

2020年6月7日 05時00分 (6月7日 05時00分更新) 会員限定
県警本部は、呼吸器事件の再審無罪について、「真摯に受け止めて、捜査に生かして参りたい」などとコメントするにとどまっている=大津市打出浜で

県警本部は、呼吸器事件の再審無罪について、「真摯に受け止めて、捜査に生かして参りたい」などとコメントするにとどまっている=大津市打出浜で

  • 県警本部は、呼吸器事件の再審無罪について、「真摯に受け止めて、捜査に生かして参りたい」などとコメントするにとどまっている=大津市打出浜で
 「呼吸器事件」(二〇〇三年)で冤罪(えんざい)を訴えてきた元看護助手西山美香さん(40)=彦根市=に、再審無罪判決が言い渡されてから二カ月余り。判決では「捜査の不当性」が指摘されたが、県警や大津地検は一切の謝罪をせず、不当捜査の原因を公表しない姿勢を貫いている。次の冤罪を生まないためには、捜査側に「反省」を促すだけでは足りず、第三者の目で事件を検証し、次の時代へと生かす枠組みをつくることが必要だ。
 「刑事司法を変える原動力になる可能性を秘めている」。無罪判決が言い渡された三月三十一日、大津地裁の大西直樹裁判長は、法廷で異例とも言える問題提起を行った。判決は、軽い知的障害などがあり「供述弱者」である西山さんへの男性刑事による取り調べが「虚偽の供述を誘発する、不当なものだった」と断じていた。
 判決日の夕方、県警刑事企画課の担当官は報道陣の取材に応じたが「問題点がある捜査とは思っていない」などと述べ、内部調査の公開や検証についても「しない」と消極的な姿勢を示した。
 四、五月の県警定例会見では、滝沢依子本部長が「真摯(しんし)に受け止めて、捜査...

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