【石川】全従業員70人に解雇通告 加賀温泉郷2旅館「長期休館」

2020年6月6日 05時00分 (6月6日 10時01分更新)
長期休館に伴い、従業員に解雇が通告された「ホテル北陸古賀乃井」=石川県加賀市で

長期休館に伴い、従業員に解雇が通告された「ホテル北陸古賀乃井」=石川県加賀市で

  • 長期休館に伴い、従業員に解雇が通告された「ホテル北陸古賀乃井」=石川県加賀市で
  • 長期休館に伴い、従業員に解雇が通告された「ホテル大のや」=石川県加賀市で
「一方的」従業員反発も
 石川県の加賀温泉郷の「ホテル北陸古賀乃井」(加賀市片山津温泉)と「ホテル大のや」(同市山代温泉)を経営するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京都)が、両旅館の全従業員約七十人に、七月一日付での解雇を通告していたことが分かった。HMIは「施設の老朽化により改修を検討する必要があり、長期休館するため」と説明している。
 HMIによると今月一日に、正社員八人を含むパート、契約社員、アルバイトの計約七十人に対して通告した。関係者によると、一部従業員は突然の解雇通告に「一方的だ」と反発している。HMI広報担当者は「再就職先を含め、今後どうするかは個別に真摯(しんし)に対応していく」としている。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、北陸古賀乃井は四月上旬、大のやは五月上旬から、いずれも休館している。休館はともに六月末までの予定だったが、HMIは解雇を通告した翌日の今月二日、七月一日以降も休館すると両旅館のホームページで発表した。
 休館について広報担当者は「新型コロナがきっかけになったが、いずれの旅館も老朽化が進み、この機会にきちんと建物全体を点検することにした。現時点では、再オープンを念頭にしている」と強調。休館の期間は「最低でも一年はかかる」と説明した。
 HMIは全国で旅館やホテル五十六施設を経営。北陸古賀乃井は一九六四(昭和三十九)年創業。HMIが旧経営会社から取得し同ホテルグループとして二〇〇三年に開業した。大のやは藩政期以来、三百年の歴史があるとされ、〇五年に取得し開業した。
 県内では他に「ホテルウェルネス能登路」(宝達志水町)と「ホテルこうしゅうえん」(輪島市)を経営。能登路は七月一日、こうしゅうえんは同十八日から営業を再開する予定。
 加賀温泉郷では小松市の粟津温泉の辻のや花乃庄も全従業員五十人を六月末付で解雇通知している。

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