米暴動、収束傾向に 黒人暴行死抗議、逮捕1万人超す
2020年6月6日 05時00分 (6月6日 05時01分更新)
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【ニューヨーク=赤川肇】米中西部ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に首を膝で圧迫されて死亡した事件をきっかけに広がった抗議デモは四日も全米各地で続いたが、暴動は収束しつつあり、西部ロサンゼルス郡など一部の自治体が夜間外出禁止令を解いた。
警察による人種差別などへの抗議デモは事件翌日の五月二十六日以降、三百以上の都市に拡大。警官隊との衝突や略奪、放火も発生し、AP通信によると四日までに一万人以上が逮捕され、十人以上が死亡した。
ロサンゼルス郡当局は四日、平和的なデモが続いているとして、五日ぶりに夜間外出禁止令を解除。八日未明までの夜間外出禁止令を出している東部ニューヨーク市のデブラシオ市長も四日の記者会見で、三日夜は破壊行為や略奪が「ほぼ皆無だった」と対策に手応えを示した。
一方、事件が起きたミネアポリスでは四日、遺族らが参列して追悼式があり、フロイドさんが首を押さえ付けられたのと同じ八分四十六秒にわたり黙とう。著名な黒人指導者のアル・シャープトン師は「フロイドさんの身に起きたことは毎日、この国の教育や医療など、あらゆる分野で起きている」と長年に及ぶ人種差別と...
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