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<コロナを生きる> 養老孟司さんに聞く

2020年6月6日 05時04分 (6月6日 06時15分更新)
養老孟司さん=2017年11月撮影

養老孟司さん=2017年11月撮影

 新型コロナウイルスが浮き彫りにした社会の姿について、解剖学者の養老孟司さん(82)が本紙のインタビューにオンラインと電話で答えた。国が不要不急の外出自粛などを求めた感染拡大防止策を通じて「何が『要』で何が『急』なのか、常識が変わっていくのではないか」と将来を見通し、都市と地方の関係や働き方が見直される契機になると述べた。養老さんは、2003年4月に刊行したベストセラー「バカの壁」で、脳内に壁をつくって常識にとらわれ、思考が停止しがちな現代人に警鐘を鳴らした。

都市集中弊害あらわに

 解剖学者の養老孟司さんは本紙のインタビューで、都市への人口集中の危険性や社会の空気など、新型コロナウイルスの感染拡大を通して見た日本の今を語った。
 緊急事態宣言が出ている間、虫の標本を作ったり、顕微鏡で虫を見たりしていた。そうすると、顕微鏡が汚れてるから掃除をしようとか、いろんな仕事が出てくる。そうやって時間を過ごした。こんなに暇だったのは学生の時以来だった。
 いつもは講演などで走り回っているが、人が集まるイベントはなくなり、年寄りは危ないということで、相手が会うのを遠慮していた。元々人混みは好きじゃないので...

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