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コロナ禍、むき出しの憎悪 ヘイトスピーチ横行

2020年6月6日 05時00分 (6月6日 05時01分更新)
埼玉朝鮮初中級学校・幼稚部がマスク配布対象外となったことを巡り、市の担当者に抗議する関係者(右側)ら=3月11日、さいたま市役所で

埼玉朝鮮初中級学校・幼稚部がマスク配布対象外となったことを巡り、市の担当者に抗議する関係者(右側)ら=3月11日、さいたま市役所で

  • 埼玉朝鮮初中級学校・幼稚部がマスク配布対象外となったことを巡り、市の担当者に抗議する関係者(右側)ら=3月11日、さいたま市役所で
  • ヘイトデモの参加者と、それを止めようとする人たちでごった返す路上=2016年6月、川崎市中原区で
  • デモを行おうとする団体に「ヘイトデモ反対」と呼びかける人たち=2016年6月、川崎市中原区で
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各地でヘイトスピーチ(憎悪表現)が広がった。あからさまに相手を誹謗(ひぼう)中傷する悪質なものが少なくなかったが、現行の体制でそうした行為をなくすのは容易ではない。禁止規定や罰則がないため当初から実効性が疑問視され、三日で施行から四年を迎えたヘイトスピーチ解消法の課題も改めて露呈する形になった。 (石井紀代美、中沢佳子)
 「嫌なら国へ帰れ」「もらったら、ただじゃおかないぞ」。新型コロナの感染が拡大した三月、埼玉朝鮮初中級学校・幼稚部(さいたま市大宮区)にそんな電話やメールが相次いだ。
 きっかけは市の感染防止策。市内の幼稚園と保育所の職員向けにマスクを配布する際、埼玉県の認可を受けている同校などは市の管轄外として、対象にしなかった。同校の鄭勇銖(チョンヨンス)校長らが抗議すると市は一転、配布を決定。それを受け一部の人の不満が向けられた。
 鄭校長は「『日本人に行き渡っていないのに、なぜ朝鮮学校の子どもがもらえるんだ』と勘違いしている人もいた。こうした問題が起こるたび、子どもに危害を加えられるのではないかと心配になる」と語る。
 同月初旬、横浜中華街(横浜...

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