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【最年少冠へ】藤井聡太七段 永瀬拓矢二冠破り最年少挑戦記録樹立 「こういう形になってよかった」 棋聖戦挑戦者決定戦

2020年6月5日 12時37分

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第91期棋聖戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠を破り、タイトル戦挑戦の最年少記録を更新した藤井聡太七段(代表撮影:日本将棋連盟)

第91期棋聖戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠を破り、タイトル戦挑戦の最年少記録を更新した藤井聡太七段(代表撮影:日本将棋連盟)

 運命の大一番を制した―。将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は4日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第91期棋聖戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(27)=叡王・王座=を100手で破り、史上最年少タイトル挑戦記録17歳10カ月20日を樹立した。渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に挑む五番勝負は8日に開幕する。
 午後7時44分、ついにその時はやって来た。永瀬二冠が投了すると、藤井七段は静かに頭を下げた。これまでの最年少挑戦は屋敷伸之九段(48)の17歳10カ月24日で、これを31年ぶりに4日更新した瞬間だった。
 タイトル初挑戦を決めた感想を聞かれた藤井七段は「難しい将棋だったが、うれしく思う。五番勝負がすぐ開幕なのでしっかり準備したい」とコメント。最年少記録については「意識はしてなかったが、こういう形になってよかった」と喜びをかみしめ、五番勝負へ向けては「最善を尽くして熱戦にできるよう頑張りたい」と力強く語った。一方、永瀬二冠は「読んでいない手を指されて対応できなかった」と敗戦の弁を述べた。
 盤上は相掛かりから先手・永瀬二冠が用意の変化を披露すると、序盤から息詰まる展開に。中盤は永瀬二冠に踏み込まれるも、藤井七段も粘り強く対応。若手のトップランナー同士が盤を挟んで全身全霊を傾け、攻防の秘術を尽くし合う姿は感動的で、まさに歴史に残る激闘に。最後は藤井七段が抜け出して勝負を決めた。消費時間は両者とも4時間を使い切り、1分将棋となった。
 両者は「VS」と呼ばれる1対1の練習将棋仲間としても知られる。互いに相手の長所を吸収し合い、新境地を開いてきた。かつて兄弟弟子だった升田幸三実力制第四代名人と大山康晴十五世名人が、修業時代の練習将棋を通して互いの棋風を錬磨し、後の升田・大山時代を築いたのは有名な話だが、それをほうふつさせる。
 公式戦では初手合いだったが、これから棋界屈指の黄金カードとなるのは必至。何より2人がここで激突したのが運命的だった。全国のファンは新たな伝説幕開けの目撃者となった。

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