藤井七段、最年少タイトル挑戦権 31年ぶり記録更新
2020年6月5日 05時00分 (6月5日 05時02分更新)
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将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が四日、第九十一期棋聖戦の挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(27)に勝ち、初のタイトル挑戦を決めた。八日に開幕する五番勝負で、渡辺明棋聖(36)に挑む。藤井七段は十七歳十カ月二十日でのタイトル挑戦となり、屋敷伸之九段(48)が一九八九年に達成した最年少記録(十七歳十カ月二十四日)を三十一年ぶりに更新した。
終局後、藤井七段は「挑戦することができてうれしく思います。しっかり準備し、一勝でも多く勝てるよう頑張りたい」と話した。
藤井七段は二〇〇二年、愛知県瀬戸市生まれ。一六年十月、史上最年少の十四歳二カ月でプロ入り。一七年には二十九連勝のプロ最多記録を達成し、話題を呼んだ。一八年、タイトル戦でない全棋士参加棋戦で最年少優勝(十五歳六カ月)。一九年度は、史上初の三年連続勝率八割以上を達成するなど、数々の記録を更新してきた。
今期の棋聖戦には一番下の一次予選から出場し、六連勝で本戦トーナメントに進出。タイトル経験者三人を撃破し、挑戦者決定戦では叡王と王座を持つトップ棋士の永瀬二冠も破った。次はタイトル獲得の最年少記録(屋敷九段の十八歳六カ月)の更新に向け、三冠...
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