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県立高再開

2020年6月2日 05時00分 (6月2日 09時37分更新)
タイヤの打ち込みなどで対人を避けた稽古に励む剣道部員=1日、坂井市の丸岡高校武道場で(蓮覚寺宏絵撮影)

タイヤの打ち込みなどで対人を避けた稽古に励む剣道部員=1日、坂井市の丸岡高校武道場で(蓮覚寺宏絵撮影)

  • タイヤの打ち込みなどで対人を避けた稽古に励む剣道部員=1日、坂井市の丸岡高校武道場で(蓮覚寺宏絵撮影)
  • 感染予防のため、面の内側に装着した透明のシート=1日、坂井市の丸岡高校武道場で

 体育館やグラウンドに活気が戻ってきた。学校再開に合わせて一日、県立高校では二カ月ぶりに部活動も始まった。待ちわびた生徒たちには充実感が漂う一方、指導者は新型コロナウイルス感染拡大の恐れに気をもむ。今夏の全国大会や県大会が中止になったことで三年生は引退の時期を探り、順風満帆とは言えないようだ。 (谷出知謙、藤共生)
 「一、二、三−」。素振りと同時に気合のこもった声が響く。丸岡高の武道場には剣道部員十八人の姿があった。面の防具の内側には飛沫(ひまつ)対策で透明のシートを着け、タイヤを相手に竹刀を打ち込む。熱中症対策にと休憩時間も多く取り、手洗いと水分補給に充てた。林田匡平監督は「久しぶりの部活で生徒の体は重い。段階的に体を慣らしたい」と描いた。
 剣道は全日本連盟からの通達で、感染の恐れが高くなる対面での活動は無期限禁止されている。三年生のためにと独自大会の開催方針を固めた高校野球を除く競技では、夏の県民スポーツ祭が引退試合の候補に挙がるが、剣道は中止の方向だ。
 同部の三年生二人は新入生に最高学年の姿を見せてほしいという監督の思いに応えて練習に参加。今月いっぱいは顔を出す予定という。「相手がいて自分を高められる競技。丸岡としてもう一度試合に出たかった」と武内聡希さん(17)。中村俊貴主将(17)は「大学でも剣道をするので、やるべきことをやりたい」と話した。
 引退について難しい判断を迫られている学校も。進学校の県立高教諭によれば、既に受験モードに切り替わった生徒もおり、夏の引退試合に向けて部活動を続けるか面談するという。「うちは進学がメイン。夏まで部活ができないのも致し方ない」。複数の強豪部を抱える私立高教諭も「インターハイがなくなって三年生は気持ちが切れた。下級生と同じモチベーションで練習できないから、練習の参加も自由にさせている」と打ち明けた。
 一方、年末年始に集大成の大会がある競技では、生徒たちが決意を新たにした。坂井高サッカー部では、久しぶりの活動だけにけがの予防に気をつけて練習を開始。大橋俊太主将(18)は「インターハイがなくなり、(他競技、他校の)引退しないとならない三年生の分まで冬の選手権大会にぶつけたい」と意気込んだ。

段階的に体慣らし

引退悩む3年生も

部活に汗校庭に活気


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