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飯田 目標ぶれず サッカー米2部契約も中断 北陸高出身  新型コロナ  「再開時は最大限やる」

2020年6月1日 05時00分 (6月1日 09時38分更新)
リーグ開幕前のキャンプで躍動した飯田。MLSのチームとの練習試合では1得点を挙げた=米国で(本人提供)

リーグ開幕前のキャンプで躍動した飯田。MLSのチームとの練習試合では1得点を挙げた=米国で(本人提供)


 幾多の逆境を乗り越え、米国のプロサッカーリーグで念願の契約をつかんだ。しかし初めてのシーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リーグ戦一試合が行われたのみで中断になった。飯田昴大(北陸高出身)は「焦りはある。でも、目標がぶれなければチャンスはくる」。経験からの言葉に説得力がにじんだ。 (谷出知謙)
 三月七日に開幕した米二部相当のプロリーグ・USLチャンピオンシップ。飯田が所属する「OKCエナジーFC」(オクラホマ州)は開幕戦で黒星を喫した。ベンチで戦況を見守った攻撃的MFは、悔しさをかみしめた。「調子も上がってきて、次の試合はスタメンでいける感覚もあった。それだけにモヤモヤしている」。すぐに国内で爆発的に感染者が増え、リーグ戦は中断された。
 世界で最も感染者数が多い米国の中でオクラホマ州は比較的感染者は少ないというが、街中を警察官が巡回し、複数人での行動は制限された。チーム練習もなくなり、目指してきたリーグのピッチはまだ踏めていない。不安はある。ただ「再開した時に最大限やれるように。そこだけを考えている」。
 必死に前を向き続けた競技人生だ。米一部相当のプロリーグ・MLS(メジャリーグサッカー)に憧れ、二十二歳で渡米。二部相当のプロチームへのトライアウトを何度も受け、落ちた。路上でリフティングをして資金を集め、自らを売り込んだが、練習への参加も断られた。しかし、夢はあきらめなかった。
 カナダでプロリーグ発足に伴う合同トライアウトに臨み、百五十倍の難関を突破。昨季は初めてプロのピッチに立った。細かいボールタッチや万能性などが評価され、現チームとの契約につながった。「北中米の代表選手もいるし、憧れのMLSでプレーした選手もいる。選手として見習うところも多くて楽しい」と充実感が漂う。
 五月からチーム練習がグループごとに分かれて始まった。一方で、リーグの再開は現在も見通せない。苦境には慣れている。「良い機会です。筋トレなど今できることををフォーカスしてやりたい」。力強い言葉を並べた。

 いいだ・こうだい 石川県野々市市出身。ドリブル突破が武器の攻撃的MF。北陸高、山梨学院大を経て渡米した。米アマチュアリーグで2年間プレーし、カナダでプロデビュー。HFXワンダラーズでカップ戦も含めて25試合に出場し、1得点5アシストを記録。今季から米国でプレーする。25歳。


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