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福鉄、えち鉄 先行連携 資材共同調達へ覚書 地域鉄道一体的経営  三セクは開業後に

2020年6月1日 05時00分 (6月1日 09時42分更新)

 福井鉄道(越前市)とえちぜん鉄道(福井市)が収支改善のため、資材の共同調達や工事の一括発注に関する覚書を締結したことが、県への取材で分かった。両社の事業連携は、並行在来線(現JR北陸線石川県境−敦賀間)の運行を担う第三セクター会社を含めた地域鉄道が、一体的経営を目指すための第一歩になる。 (山本洋児)
 福鉄とえち鉄が本年度に先行して取り組む事業連携は、保守管理が柱になる。資材の共同調達と設備投資など工事の一括発注で構成し、スケールメリットを生かす。ともに本年度は二件以上の試行を想定している。締結は五月二十七日付。
 共同調達の対象は、コンクリート製の枕木とレール、分岐器などを見込む。三社以上から見積もりを取り、最低価格を提示した業者から調達する。工事の一括発注は軌道工事が対象で、枕木を木製からコンクリート製へと交換したり、分岐器を強化したりする。両社で指名競争入札を実施し、経費削減を図る。
 両社は今後、利用促進でも連携する予定。具体的には沿線イベントをそれぞれの主要駅でPRし、グッズの相互販売も検討する。並行在来線会社を含む三社では、人材確保に向け就職説明会の合同開催なども視野に入れる。
 県の担当者は「まずはできることからやってみて、課題や効果を検証する。一体的経営に向けた事業連携の最初のステップになる」と話す。
 地域鉄道の事業連携を巡っては、福鉄とえち鉄、沿線七市町、県が二月、連絡会議を立ち上げ、検討を進めてきた。二〇二三年春の並行在来線開業後は、三社一体の連携に取り組む方針。経営強化の方向性としては事業連携、人事交流、経営統合を段階的に検討・実施するという。

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