スポーツ集客 コロナの壁 誘致大会 中止相次ぐ

2020年5月31日 05時00分 (5月31日 12時56分更新)
開催が未定になった福井ユナイテッドとJリーグチームとの試合。昨年はジュビロ磐田と試合し、2700人が訪れた=坂井市のテクノポート福井スタジアムで(福井ユナイテッド提供)

開催が未定になった福井ユナイテッドとJリーグチームとの試合。昨年はジュビロ磐田と試合し、2700人が訪れた=坂井市のテクノポート福井スタジアムで(福井ユナイテッド提供)

  • 開催が未定になった福井ユナイテッドとJリーグチームとの試合。昨年はジュビロ磐田と試合し、2700人が訪れた=坂井市のテクノポート福井スタジアムで(福井ユナイテッド提供)

イベント支援の県機構設立も


 今年三月に設立したスポーツコミッション「県スポーツまちづくり推進機構」が、スタートダッシュにつまずいた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年誘致した全国規模の大会は中止が相次いだ。集客を目的としたイベント開催にも影響は大きく、スポーツコミッションとしての活動が制限されている。 (谷出知謙)
 機構は、県内の各市町と経済や観光団体などでつくられた組織。二〇一八年の福井国体開催の遺産を交流につなげたいと設立した。大会の誘致とイベント開催の支援などで、県外から人を呼び込み、観光や経済効果につなげたい考え。ただ、ここにウイルスの壁が立ちはだかる。
 事務局がある県交流文化部スポーツ課によると、今年誘致が決まっていた全国大会は五つあり、うち四つの中止が決まった。十月に予定していた陸上の全日本マスターズ選手権や、七月開催だったなぎなたの全国中学生大会など。坂本裕一郎スポーツ推進幹は「ブロック大会も含めると五つの大会で中止となり、選手らは六千六百人を見込んでいた。観光などにつなげられず、影響はある」と言う。
 イベント開催の支援では▽百人以上が参加▽千人以上が観戦−の二つのタイプに分け、開催団体に補助金を出す仕組み。本来は四月ごろから募集を始める予定だったが、コロナの影響で取りやめに。観戦型の目玉では、サッカー北信越一部リーグの福井ユナイテッドFCが昨年と同じようにJチームを招いて試合する予定だったが、未定になった。イベントの参加人数制限の要請が比較的緩和される七月中旬ごろの募集を目指している。
 コロナの影響で先行きを見通せない中、スポーツコミッションとしても独自にイベント開催を予定しており、現在は県内の大会などの情報を載せるホームページの製作と、イベント開催に向け準備を進めている。坂本推進幹は「スポーツがないと寂しいし、スポーツの力を再認識した。地域を盛り上げられるようなイベントの開催と情報発信に取り組みたい」と語った。

 スポーツコミッション スポーツと地域資源を掛け合わせ、地域活性化につなげる取り組みを推進する官民組織。▽スポーツへの参加や観戦を目的とした旅行の案内▽地域外から参加者を呼び込むスポーツ大会・イベントの開催▽大規模なスポーツ大会の誘致▽スポーツ合宿・キャンプの誘致−などを行う。スポーツ庁が設置を進めており、昨年10月時点で全国で118団体が設立された。


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