保護猫、コロナ禍に癒やし 受け入れ増

2020年5月31日 05時00分 (5月31日 05時02分更新)

保護猫2匹と一緒に暮らす池野誠治さん一家=静岡市駿河区で

 新型コロナウイルスの影響で長引く「おうち時間」を利用し、保護猫の赤ちゃんを受け入れる人が増えている。「三密」を避けるため、保護猫を飼ってくれる飼い主と引き合わせる譲渡会の開催に慎重な保護団体は、今まで仕事の都合などで子猫の飼育を断念していた家庭での受け入れに期待を寄せる。
 静岡市駿河区の池野誠治さん(39)と妻の裕生(ゆき)さん(39)、長男希壱(きいち)君(10)、次男継弐(けいじ)ちゃん(4つ)の家族は四月末、生後推定一カ月の保護猫二匹を受け入れた。夫婦ともに幼いころ、猫を飼っていたこともあり、以前から飼育に前向きだった。
 保育園が開園していた継弐ちゃんに比べ、小学校が臨時休校だった希壱君が一人で留守番をする時間が増え、「毎日独りでいるのはかわいそう。同じ飼うなら殺処分から救える保護猫にしよう」と二匹を迎えた。
 茶色の「ミルクティー」と黒色の「テリー」、ともに雄だ。保健所から静岡市葵区の動物病院が運営する保護猫カフェ「猫宿町」が引き取り、池野さん一家に渡った。
 当初は数時間置きに粉ミルクを与える必要があったが、裕生さんも二週間ほど仕事を休み、順調に育った。今では離乳食も終盤で、家の隅々まで動き回る。
 「家がにぎやかになり、世話をされる側だった子どもが猫の世話をする側になった」と裕生さん。誠治さんは「コロナがあったからの縁。家族の一員として大事に育てる」と語る。
 猫宿町では飼い主が決まらない子猫は、動物病院かスタッフが引き受ける。子猫は手間がかかる分、引き受け可能な数は限られ、繁殖数が増える五〜十月は保護猫の引き取りを断らざるを得ない場合も多い。
 店長の糟谷心さん(42)は「コロナで在宅勤務が増え、これまで飼えなかった人が子猫を受け入れられるかもしれない。命を助け、自らの心の癒やしにもなる保護猫の受け入れを考えてほしい」と呼び掛けている。(問)猫宿町=054(663)2200
(牧野新)

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