谷本知事発言 また波紋 「自覚足りない」県議ら批判の声

2020年5月30日 05時00分 (5月30日 14時34分更新)

「ドラッグストアは わが世の春」
緊張感なく「感染 北陸が独占」


 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、石川県の谷本正憲知事が「ドラッグストアはわが世の春みたいなもんでしょう」と発言し、波紋を広げている。人口十万人当たりの感染者数が、全国で上位にある現状を笑いながら語る場面もあった。議会からは「県民の苦しみや不安に対する想像力がない」などと批判の声が上がる。
 この発言は二十八日、マスク二十五万枚を県に寄付した企業「ゲンキードラッグストアーズ」(福井県坂井市)の藤永賢一社長との懇談の席で出た。知事は「ドラッグストアはわが世の春みたいなもんでしょう。お薬もいろんな物も売れているでしょう」と述べた。
 知事は人口十万人当たりの感染者数にも触れて「(石川県は)東京に次いで二番目ですわ。三番目が富山かな。福井が五、六番。北陸三県が上位を独占している」と笑いながら語った。
 県議会の佐藤正幸議員(共産)は「県民の苦しみや不安に対する想像力がない。懸命に働く病院関係者や、学校再開で心のケアが必要な子どもたち、困っている事業者がいる。笑いながら言うことじゃない」と憤る。川裕一郎議員(WILL石川)も「感染予防している県民に対してデリカシーがなく、責任ある立場の知事としては考えられない発言。自覚が足りない」と批判。知事はこれまでも「無症状の人は石川にお越しいただけたら」などの発言が問題視された。川議員は「これまでの発言の撤回や謝罪もない。それが今回の発言につながった」とも述べた。
 谷本知事は二十九日、「わが世の春」と述べた真意を問う本紙の取材に「別に、懇談しただけですよ」と答えた。

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