県内初の大型巡視船PL91つるが 敦賀港入港テロ対策や違法操業監視

2020年5月30日 15時00分 (5月30日 16時54分更新)

着岸した大型巡視船「PL91つるが」=いずれも敦賀市の敦賀港で


操縦室=敦賀海保提供


船首にある遠隔放水銃=敦賀海保提供

 大型巡視船「PL91 つるが」(一、五〇〇トン)が二十九日、敦賀市の敦賀港に初入港した。原発が集中する敦賀半島や若狭湾のテロ対策などのため海上保安庁が敦賀海上保安部に配備した県内初の大型巡視船。昼夜問わず遠くの動静を監視できる最新のハイテク装置や機関砲、遠隔放水銃、ヘリコプター発着の甲板を備える。日本海の大和堆周辺海域における北朝鮮漁船の違法操業監視強化や迅速な人命救助も期待できる。 (沢田一朗)

 大型巡視船は新造で全長九六メートル、幅一一・五メートル。違法漁船を追い払うための遠隔放水銃は百メートル先まで届く。遠隔監視装置は、望遠カメラで夜間も監視できる。停戦命令などを五カ国語で表示できる装置、えい航能力のある警備救難艇などもある。船内は、レーダーのモニターがある操縦室、会議や食事ができる公室からなる。定員三十七人。一隻当たりの建造費は約六十八億円。
 敦賀海保が現在保有するのは中型の巡視船二隻、小型巡視艇一隻。大型巡視船が加わることに伴い、職員も増員された。

 配備は、二〇一六年の関係閣僚会議で決定された「海上保安体制強化に関する方針」に基づく。敦賀海保には七月末に同型の大型巡視船「PL92 えちぜん」をもう一隻配備する。同時期に同海保所属の中型巡視船は福岡海保に配属替えになる。
 県内には廃炉中を含め十五基の原発が立地。これらのテロ警戒に加え、違法操業への対応など領海警備の必要性が高まっている。大型巡視船とヘリで海と空から不審者らを監視する。

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