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リニア JR社長一問一答

2020年5月30日 05時00分 (12月27日 19時41分更新)

◆流域市町にもおわび

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、JR東海の金子慎社長=写真=が、二十九日に都内であった定例会見という公の場で、川勝平太知事らを激怒させた自らの発言を撤回した。知事とのトップ会談の実現につながるのか。報道陣との一問一答は以下の通り。 
 このあと、リニアの質問があると思うが、(私から)話をさせてもらう。国の有識者会議で私の発言について、国交省鉄道局長に「会議に沿わない」と注意され、座長にも指導を受けた。私の発言で関係者に不信を招いた。川勝平太知事には書信でおわび・撤回したが、流域市町や利水関係者にも同じ趣旨のおわび・撤回をするということで、報道(という会見の場)と、私からの書信でお伝えしたい。
 −六月中のヤード(作業基地)整備に向け、社長は知事の了解を求めている。
 知事の了解がないと、(ヤード整備を)始めることができないので、ぜひ面会をして事情を説明したい。六月中に了解が得られないと、二〇二七年の開業が難しくなるということになる。そういう事態を避けたいということで、早いタイミングでの面会をお願いしている。
 −トップ会談で伝えたいことは。
 工程や二七年の開業に向けて大変重い責任感をもってやろうということ。沿線でも開発は進み、期待は大変大きい。いろいろな事情を話して、知事の了解を得たい。
 −知事は作業員の安全確保を求め、六月中に林道東俣線や県道トンネルを視察する。
 県道トンネルは技術的に進んでおり、工事の発注もする。林道は昨年十二月に工事を始めているが、細心の注意を払って進める。知事が道路整備を気にかけているが、それについて私から言うことはない。
 −万が一、六月中に知事の了解が得られなかったら。
 まだ、お会いして話してもないので、今の段階でもしもダメだという話は控えたい。
(広田和也)
 林道東俣線 静岡市井川地区から北に二軒小屋までつながる全長27・3キロ。未舗装で落石が多く、通行には市の許可が必要。2019年7月、JRが総工費80億円を負担して整備することで市と合意した。市やJRによると、19年12月に着工し、3キロほどの舗装とガードレール整備を終えた。完成は22年度末。
 県道トンネル 静岡市北部の県道三ツ峰落合線・京塚橋(葵区横沢)と南アルプス公園線・大沢戸橋(葵区井川)付近を結ぶ全長4キロ。18年6月、井川地区の地域振興策として、JR東海が総工費140億円を全額負担して建設することで市と合意した。近く市とJRは施工協定を結び、業者を公募する。完成には4年ほどかかる見込み。

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