伊藤詩織 性暴力被害を公表したジャーナリスト  

2020年5月29日 16時00分 (5月30日 21時33分更新) 会員限定
伊藤詩織さん(写真・稲岡悟)

伊藤詩織さん(写真・稲岡悟)

  • 伊藤詩織さん(写真・稲岡悟)

意識変わるまで 世に問い続ける

 性暴力の被害に遭ったことを三年前に公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(31)の行動は、日本の「#MeToo」運動の先駆けとなった。その後、多くの女性たちが声を上げるようになり、性暴力に対する社会の意識は変わり始めた。準強姦(ごうかん)容疑で伊藤さんに刑事告訴された山口敬之・元TBSワシントン支局長(54)は不起訴となったが、民事訴訟では昨年十二月に伊藤さんの主張が全面的に認められた。 (望月衣塑子)
 -山口氏に損害賠償を求めた訴訟では、性被害が認定された。
 判決直後は実感がわかなかった。提訴時には「負けてもいい。そのプロセスが大事なんだ」と自分に言い聞かせていたが、判決後にいろいろな人から「良かったね、頑張ったね」と声をかけてもらい、「勝てたのだ」と、うれしさが込み上げてきた。
 -判決後に「同じように苦しむ性犯罪被害者に温かい支援を」と訴えた。
 いろいろな性犯罪事件を取材する中で、自分と同じように苦しむ人が世界中にいることを知った。性暴力をなくしていくには法律を変えるだけではなく、被害者へのサポートも変わっていく必要がある。自分だけの問題じゃないと強く意識するようになった。
 -山口氏は「意に反した性行為は一切していない」と控訴しているが、そもそもの発端は。
 山口氏とは...

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