熟成日本酒 仕込み進む  大野の真名鶴酒造   シェリーのたるこだわる2種類準備

2020年5月29日 05時00分 (5月29日 09時41分更新)
シェリーのたる(右奥)で熟成させた純米大吟醸酒の飲み比べ企画のクラウドファンディングを始めた泉さん(右)と長男の瑠偉さん=大野市の真名鶴酒造で

シェリーのたる(右奥)で熟成させた純米大吟醸酒の飲み比べ企画のクラウドファンディングを始めた泉さん(右)と長男の瑠偉さん=大野市の真名鶴酒造で

  • シェリーのたる(右奥)で熟成させた純米大吟醸酒の飲み比べ企画のクラウドファンディングを始めた泉さん(右)と長男の瑠偉さん=大野市の真名鶴酒造で

 大野市明倫町の酒蔵「真名鶴酒造」が、シェリー酒のたるで半年間熟成させた日本酒の商品開発に取り組んでいる。タイプの異なる二種類を準備。秋の発売に向けて飲み比べセットも企画し、インターネットを使った資金調達「クラウドファンディング」を始めた。 (山内道朗)
 同酒造は一九九三年、日本酒をシェリーのたるで半年間熟成させて風味を加えた当時では珍しい「シェリー樽(たる)熟成大吟醸樽出原酒」を発売。シェリーの風味が加わることで日本酒特有の味の重みを消し、口当たりの良い飲み心地とした。当時、洋酒ブームもあり注目を集めた。
 これまで銘柄を指定せずにシェリーのたるを仕入れていた。二〇一七年に本場スペインで開かれた商談会で、使用したたるを聞かれたことで銘柄にこだわり、代表社員の泉恵介さん(57)と長男の瑠偉さん(26)が、日本酒に合うシェリーを飲み比べて選定。いずれもスペインの有名な醸造所「ボデガ」の商品を選び、泉さんはシニアに好まれる辛口の「オロロソ」、瑠偉さんは若い世代に受けが良い甘口の「ペドロ・ヒメネス」を推した。それぞれのたるを今月輸入し、熟成を始めた。
 使用する日本酒も現地の声を参考に、よりコメの味が強く、端麗な純米大吟醸に変更。県産酒米「五百万石」、大野の地下水、県が開発した酵母と、原料をオール福井とした。
 クラウドファンディングは注文を兼ねており、八月二十一日までサイト「マクアケ」で募集。希望する商品代を入金する。商品はいずれも七百二十ミリリットル入りで、価格は消費税、送料込みで一本四千円、二種類セット七千五百円、二種類にたる熟成前の純米大吟醸も付けたセットが八千円。十一月末までに商品が届く。
 泉さんは「熟成後の味わいを想像し、飲み比べを楽しんでほしい。新しいことにチャレンジし日本酒の世界を広げたい」と、ワインやブランデーのたるを使った熟成にも意欲をみせる。(問)真名鶴酒造=0779(66)2909

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