新しい学校生活に備え 県内1日に再開 コロナ予防へ「密」対策

2020年5月29日 05時00分 (5月29日 09時46分更新)
ランドセルに付いた「健康観察カード」の運用方法を確認する教員=福井市森田小学校で(山田陽撮影)

ランドセルに付いた「健康観察カード」の運用方法を確認する教員=福井市森田小学校で(山田陽撮影)

  • ランドセルに付いた「健康観察カード」の運用方法を確認する教員=福井市森田小学校で(山田陽撮影)
  • 熱やせきの症状がある児童用の待機室。3つのブースに分かれ、教頭お手製のフェースシールドもある=敦賀市の中郷小で

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まり、県内のほとんどの学校では六月一日から授業を再開する。子どもたちは当面、感染予防対策を講じて登下校や授業などの学校生活を送ることになる。対策は国や県の指針が基本になるが、学校の規模によっては「密」な状態になりやすいこともあり、各校で対策を練っている。(坂本碧、波多野智月、中場賢一)
 全校児童が千一人と県内で最も多い福井市森田小。「人数が多い分、ルールを示さないと密な状態が発生しやすい」と出口津代子教頭は話す。
 児童たちは、体温やせき、のどの痛みといったその日の体調を健康観察カードに記入。集団登校の班ごとに二グループに分かれ、午前七時三十分からと同五十分からの時間差で登校する。下足箱付近の混雑を避けるため玄関前の駐車スペースに待機し、ランドセルに取り付けられるように手作りしたファイルに入れた観察カードを教員らが確認するようにした。
 ほかにも、給食前には手洗い場が混み合わないように数人ずつ教室を出るなど行動を呼び掛けていく。谷口政則校長は「人が集まる場所での生活はこうなのだと理解してほしい」と願う。
 全校児童四百十三人の敦賀市中郷小では、各クラスに一つずつ消毒液を置いたり、下足箱や教室に「毎朝体温をはかる」「小まめな手洗い」などと書かれたポスターを掲示したりする。「できるだけ自然な学校生活が送れるよう配慮していきたい」と滝本律子校長。感染者が出た場合に備えて、熱やせきなどの症状がある児童には保護者が迎えに来るまで待機してもらう部屋を設け、養護教諭用に教頭がフェースシールドを手作りした。
 一方、全校児童六十九人の池田町池田小は、小規模校だからこそ密になりにくい環境をつくりやすい。町教委の担当者は「接触機会を減らすことは、コストがかからず、できる限り取り組んでいく」と話す。教室内では児童同士の間隔を十分に取ることが可能。児童数が二十二人で一番多い五年生は、普段使用していない広い部屋を特別教室として使う。担当者は「新しい学校のあり方の定着に向けて努力したい」と約三カ月ぶりの学校再開に向けて気を引き締めた。

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