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独自大会ではなく『聖地につながる道』を… 夏の甲子園中止の『救済措置』で3年生の秋季大会出場を認めては?

2020年5月28日 18時00分

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甲子園球場

甲子園球場

 センバツに続き、夏の甲子園も中止になった。各都道府県の高野連が独自に代替大会の実施を模索しているが、福岡県のように実施を見送ったところもある。その是非はさておき、独自の大会をすることの意義は何だろうか。もちろん、試合をした方がいいに決まっているが、甲子園につながらない大会への疑問の声は現場の指導者からも聞こえてくる。
 そこで思いついた。今年に限っては、秋の大会に3年生の出場を認めて、来春センバツ甲子園を目指させたらどうだろうか。高野連関係者には、ありえないと一蹴され、やっぱり絵空事か…と落胆したが、同じようなことを考えている指導者が実は少なくないことがわかった。元中日投手で東海大菅生(東京)の若林弘泰監督もその1人。「夏の甲子園の中止は仕方がない。それで代替大会なのだろうが、3年生は甲子園がかかった試合でないと(気持ちとして)終われない。センバツをかけた秋の大会で3年生に試合をさせたい」
 規定では、翌春のセンバツ出場校の選考材料となる秋季大会には年齢制限で2年生以下しか出られないが、今年は取っ払えばいい。3年生は夏の大会後に引退するのが慣例ながら、それも少し先延ばしすればいいだけだ。進学に向けて受験勉強に目標を切り替えるのもあり。来春センバツは卒業式後で甲子園の土は踏めないにしても、後輩たちとともに甲子園切符を勝ち取れたら、すばらしい。3月末までは高校生。状況が許すのなら、甲子園でプレーしてもいい。
 主催者は決断が難しいことだろうが、春と夏の甲子園がともに中止になるという史上初めての事態が起きたのだから、今回は、すべてにおいて何でもありと割り切れないものか。全国の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、先行きは全く見通せない。新型コロナウイルスの感染状況次第では8月下旬以降に各地で予定されている秋の大会そのものができるかすら不透明だ。それでも、なんとか知恵を絞ってほしい。3年生が高校最後の年に甲子園への夢を追いかける道筋をつくるためにできることはまだある。(小原栄二)

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