中元商戦 百貨店に変化 コロナ禍「例年通り売り上げを」

2020年5月28日 05時00分 (5月28日 05時00分更新)

精肉などが並ぶ過去のお中元売り場の風景=金沢市のめいてつ・エムザで

ネット送料無料 健康食品充実 売り場を広く


 もうすぐお中元シーズン。新型コロナウイルスの影響が尾を引く中、金沢市内の百貨店のお中元商戦にも変化が表れている。オンラインショップでの送料を無料にして来店を控えた顧客の取り込みを図ったり、健康に配慮した食料品のラインアップを充実させたり。売り場のスペースを広げ、商戦に向けた従業員の出陣式を取りやめるなど、感染防止にも力を注いでいる。(高本容平)
 めいてつ・エムザは、一部の商品のインターネット販売を昨年より二週間早い今月二十日に開始。初めて送料を全国一律無料にした。健康志向の高まりを受け、「体にやさしい健康ギフト」を導入し、米粉100%のパスタなどを用意。外出自粛で、普段は手に入りにくい地方の商品のニーズが高まると見込み、石川県だけでなく富山県の名産品も豊富に取りそろえた。
 「苦しい中だが、例年通りの売り上げを目指したい」と担当者。「ゴールデンウイークに帰省できなかった方やお盆に帰郷できない方にも、お中元という形式にこだわらず利用してほしい」と話す。
 感染予防のため、恒例の出陣式は見送った。六月十日に開場する八階のギフトセンターには空気清浄器を設け、接客カウンターには飛沫(ひまつ)感染防止の仕切りを立てる。電話で来店時間の予約ができるようにし、混雑緩和につなげる。
 大和香林坊店も、五月末に予定していた出陣式を中止した。例年、従業員約百人が参加し、お中元商戦に向けて気持ちを高めているが、店内に人が密集するのを避けるため、見合わせた。
 感染防止策として、六月四日に開設する八階ホールのギフトセンターの面積を広げる。カウンターはいすの間隔を空け、アクリル板を設置。会場の混雑状況をホームページでリアルタイムで伝えることも検討している。担当者は「三密を回避し、お客さまが安心できる対策をしたい」と力を込めた。
 近年はネット販売の売り上げが二割ほどを占めており、担当者は「自宅で過ごす時間が増え、ネットショッピングに慣れ親しんだ人も多い。今年は増えるのでは」と見通す。

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