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【龍の背に乗って】大島に京田、大野雄もリセットできた

2019年4月10日 02時00分

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 相性に年をまたがせないためには、最初が肝心だ。「今年もいける」ではなく「今年は違う」。相手にはそう思わせ、こちらは「今年はいける」とホッとする。
 中日が先手を取った。1回。1死から二塁打の京田が、山口の暴投で三塁に進む。このおかげで、大島の中堅・丸への飛球は犠飛となった。山口から安打は打てなかったが、相手のミス(暴投)が絡んで打点はついた。京田は4回にも左翼フェンス直撃打、6回には一塁へのゴロを俊足で内野安打に変えた。
 「僕の数字も大島さんの数字も知っていました。ずっと2人で話していましたから」。笑顔で話した京田が昨季、山口に17打数1安打。「打てないと思ったことは去年もないんですが」と言う大島は17打数無安打。そろってたたきのめされた。ローテーション投手とレギュラー打者が1年間を戦えば、打ったり抑えたりを繰り返すものだ。いわば異常値。だから最初の対決でリセットできたことが収穫なのだ。
 カモからの脱出を果たした男がもう一人いる。勝ち越された3回は、なお無死満塁の大ピンチだった。1死を取って迎えたゲレーロに、昨季の大野雄は3打数3安打4打点と打ち込まれていた。今季はすでに3本塁打、11打点で名古屋に乗り込んできたゲレーロに、ここで1本打たれれば試合は壊れていた。カウント2-2からのスライダーは逆球の上に少しボールくさかったが、名幸球審は右手を挙げた。飛び上がって不満を表すゲレーロ。3打数無安打2三振。相性は水に流れたのだ。
 いつまでもやられているわけではない。そんな姿は見せられたが、試合には負けた。実は山口に最後に土を付けたのは、彼がDeNAにいた2015年8月のことだ。これで6連敗。好機はつくった。接戦にも持ち込んだ。だが、このリセットボタンは押せずに2019年も始まった…。
(渋谷真)

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