本文へ移動

夏もおいしさ維持へ 冷凍物品質向上加工品開発探る

2022年8月6日 05時05分 (8月6日 12時31分更新)
夏場における小浜よっぱらいサバの活用について議論する養殖業者や飲食店関係者ら=小浜市の海幸苑で

夏場における小浜よっぱらいサバの活用について議論する養殖業者や飲食店関係者ら=小浜市の海幸苑で

小浜よっぱらいサバ養殖業者ら議論


 小浜産養殖魚の振興を目指して関係事業者が連携する「若狭おばまクラフトマンフィッシュ・プロジェクト」は四日、小浜市のレストラン「海幸苑(えん)」で、夏場に鮮魚の出荷が停止になる小浜よっぱらいサバの活用について議論する公開ミーティングを開いた。通年で観光客らを満足させられるよう、品質を落とさずに冷凍する手法を探ると同時に、冷凍物の新しい調理方法や加工品の開発を進める方針を固めた。 (鈴村隆一)
 水産養殖の特長の一つは旬にとらわれない年間を通じた安定供給だが、よっぱらいサバは海水温の上昇により魚が死んでしまうため、夏季の鮮魚出荷が困難になっている。小浜を代表するブランド養殖魚として人気や知名度を高めている中、冷凍物を使ってあぶり丼などの提供を続ける飲食店もあるが、鮮魚に比べて味が落ちるため、おいしさをアピールできて需要も多い刺し身では出しづらい状況になっている。
 ミーティングには同プロジェクトメンバーの養殖業者や観光・飲食店関係者らが参加。飲食店側からは「遠方から刺し身を食べに来るリピーターも増えているが、冷凍では鮮魚の味に届かない。せっかく来てくれた客に提供できないのはつらい」と胸の内を明かし、観光業者側は「夏休みはかき入れ時。鮮魚が難しいなら、冷凍物で何かを作り上げる必要がある」と提案した。
 解決策として、養殖業者の生産規模や人手不足の問題から大きさや脂ののりが安定していない冷凍物の品質向上を図る方向で意見が一致。刺し身に加工してから冷凍するなど新たな手法を試していく。料理方法や加工品の開発では、味だけでなく鯖(さば)街道の歴史などストーリー性も重視する。養殖業者・田烏水産の横山拓也代表は「持続可能な水産養殖へ、小さなことからこつこつやっていきたい」と話した。

関連キーワード

おすすめ情報

ふくい地域ニュースの新着

記事一覧