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住宅に深い爪痕 スキージャム残った利用客迂回路使い全員下山

2022年8月6日 05時05分 (8月6日 12時26分更新)
氾濫した皿川沿いの住宅で、車庫などに流れ込んだ土砂を掃き出す人たち=5日、勝山市荒土町伊波で

氾濫した皿川沿いの住宅で、車庫などに流れ込んだ土砂を掃き出す人たち=5日、勝山市荒土町伊波で

  • 氾濫した皿川沿いの住宅で、車庫などに流れ込んだ土砂を掃き出す人たち=5日、勝山市荒土町伊波で
  • 被害状況などを説明する水上市長=5日、勝山市役所で

勝山では床上浸水16件


 奥越を中心に四日、降り続いた雨で、河川の氾濫や土砂崩れ、浸水などがあった勝山市は五日、被害状況をまとめ、水上実喜夫市長らが発表した。被災者支援やボランティア受け入れの取り組みも示した。土砂崩れの影響で二百九十人が下山しなかったスキージャム勝山では、利用客全員が迂回(うかい)路を使い下山した。= (平林靖博)
 市によると午後二時現在で、人的被害はない。氾濫したのは暮見川、野津又川、皿川、滝波川の四河川。床下浸水は二十六件、床上浸水は十六件で、床上のうち十一件は、皿川の氾濫で被害が集中した荒土町伊波区だった。農地については水門破損六カ所で、あぜ破損やほ場浸水は計十カ所。
 市では災害対応策や被災者支援策を打ち出す。災害ごみについては六、七の両日午前八時半〜正午と午後一〜四時半にビュークリーンおくえつ(大野市)で受け入れる。市発行の罹災(りさい)証明書持参者が対象。分別して持ち込む。(問)災害対策本部=0779(88)1116。清掃などで水道を多く使う場合に備えて水道料金減免も行う。
 災害ボランティアセンターを市福祉健康センター「すこやか」に開設。受け付けは午前七時半〜午後五時で、住居の片付けや汚泥除去などを行うボランティアや、支援が必要な人を募っている。ボランティアは事前予約制で、市社協ホームページや電話で応募できる。(問)市社協=0779(88)1177。災害に関する寄付金は「楽天ふるさと納税」といったポータルサイトなどで募る。
 スキージャム勝山に通じる法恩寺山有料道路で起きた土砂崩れでは、施設利用客二百二十人と従業員の計二百九十人が下山せず一泊。道路の復旧は未定だが、迂回路があるため、特設の信号機を設置し正午ごろには利用客全員が下山した。ホテルなどは六日に営業再開する。

一夜明け復旧作業


仲間も手助け


 四日に奥越を中心として降り続け、河川の氾濫などが発生した大雨から一夜明けた五日、勝山市内の被害が大きかった場所では、住民たちが住居などに流入した土砂を掃き出すなどの復旧作業に追われた。
 氾濫した皿川が地区内を流れる荒土町伊波。川沿いに家族四人で住む会社員広田勝人さん(63)宅では、午前四時半ごろから作業を開始。同七時ごろには家族の勤め先の従業員が助けに訪れ、十人余りで土砂の処理に精を出した。広田さんは「(家の前の皿川や家の後ろから水が押し寄せ)太ももの高さほどの土砂が車庫などに流入していた」と話した。
 車庫内のストーブなど電化製品も水に漬かり、災害ごみとしてまとめつつ、スコップを使って土砂を掃き出していた。広田さんは「大雨の時は家の近くにも寄れなかった。一人でいた父が危険を感じて車庫の窓から避難した」と当時の状況を語り、「大量の土砂で車庫のシャッターも開かない中、(従業員が)助けに来てくれてありがたい」と話していた。 (平林靖博)

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